片岡鶴太郎

 18日、出演したテレビ番組『ダウンタウンなう』(フジ系)で、38年連れ添った妻と今年3月に離婚していたことを発表した片岡鶴太郎。離婚理由について、

「3人の子どもが独立し、夫婦が還暦を迎えたことで、それぞれ別の道を生きることにしたんです」

 と語った。鶴太郎は5年前からヨガにはまり、深夜1時に起床し、4時間のヨガの後、2時間かけて朝食を取る生活を続けているという。そんなストイックな生活に家族が嫌気がさしたのではないかと思われたが、今回、同番組の中で、

「30歳くらいのときに自分の部屋を借りました。それからずっと半別居状態で、結婚はしてたけど結婚生活はしてないんですよ」

 と長年に渡って別居していたことも明かした。

「別居していることは広く知られていました。最近は話題に上がることもありませんでしたが、離婚危機についてはずっとささやかれていましたからね」(芸能レポーター)

 遡ること30年前、鶴太郎は人気絶頂のお笑い芸人で、レギュラー番組も10本以上に及んでいた。そんな彼に突如降ってわいた不倫騒動。実は'87年、所属していたプロダクションの後輩芸人との密会を、女性誌にキャッチされたのだった。

「当時の鶴太郎は、今の姿からは想像できないほど身体はポッチャリ、顔もふっくらと丸顔。でも女の子にモテモテでしたよ。

 噂に上がった女性は水島裕子、鳥越マリ、中川弘子など可愛い子ばかり。写真を撮られたのは『おきゃんぴー』の阿本真亜子です。奥さんはすごい焼きもちやきでしたから激怒していましたね」(当時を知る女性誌記者)

 そしてこの不倫報道の直後に、夫人との別居・離婚報道が出たのであった。

 結局、離婚までは至らず夫婦の危機も回避されたように見えたのだったが、それから6年後、今度は、女優の野村真美とアイドルグループ「CoCo」の宮前真樹が入れ替わりで、鶴太郎が自宅兼事務所として借りていた一軒家に宿泊したところをフライデーされた。

 その家は世田谷区内にあって、彼の家族が住む新宿区のマンションからは遠く離れていた。当時、別居の理由について彼はこう語っていた。

「極端に言えば女房を世界一愛しているから別居もするし、浮気もするんです。特に芸人は、家庭を忘れて働かなくちゃいけないんです。ひとりでじっくり考え事をすることが必要だし、アットホームの中に浸っちゃいけないんです」

 ストイックといえばストイック。それ故に行き着いた結果なのかもしれないが、

「ストイックって禁欲的ということでしょ。私は快楽的なんですよ」

 とは鶴太郎の言葉。離婚の火種は30年前からくすぶり続けていた。

<文/佐々木博之(芸能ジャーナリスト)>