1000万円入るビジネスが終わった
「8月11日から誹謗中傷のメールが3日間で40通から50通くらい来た。しかも、前日に泰葉のブログで、僕の顔と実名を出して“ストーカーだ”“セクハラだ”って始まったんです。そのうえ、自己破産とか会社倒産するなんてこともアップしたんです」
当該のブログには《A氏(実名)の業務不履行 ストーカー行為により 私は自己破産 そして会社は倒産の道を歩まなくてはならなくなりました》と書かれていた。このブログのせいで、海外のビジネス案件が破談になってしまう。
「彼女のブログを見たその海外の企業が、“そんな会社とは仕事はできない”と断ってきた。約1000万円入るビジネスが終わったんです。CDの制作費はこの報酬で切り抜けようって思っていたのに……。
知人を通じ“CDのプレス代は8月末までにお金を払わないとダメですけどどうしますか?”というメールを転送してもらったところ、“お金がないのでプレスを止めてください”っていうメールが来たわけです。
すると、そこから泰葉の逆恨みが始まるわけですね。自分のお金がないからリリースを止めただけなのに、止めたのは僕だって。しかも、海外のビジネス案件でうまくお金を回す予定だったのに、自己破産、会社倒産ということをブログにアップしたために、パーになってしまった。自爆なんですよ」
逆恨みは脅迫メールだけでなく、さらにエスカレートする。
「8月16日に仕事に行こうと家の玄関のドアを開けたら荷物が置いてあるようで重いんですよ。そうしたら、黄色いビニール袋の中に、出刃包丁と《イラン人がおまえをやりにいく》《やすはまもる》みたいなひらがなで書かれた脅迫状と犬のフンが入れられて置かれていたんです」
翌日、A氏はこの件を警察署に相談。ただし、この時点では泰葉に対する思いもあり、被害届は提出せず、指導だけにしてほしいと言っている。
「それで、8月18日に泰葉が警察署に呼ばれるんですが、“これ見覚えある?”って刑事さんが出刃包丁、脅迫状、犬のフンの写真を見せたんです。
はじめは知りませんって言ったそうなんですが、“脅迫状の中に泰葉って書いてあるでしょ”って問い詰めても、“近所に住んでいるイラン人が私の名前を使ってやった”みたいなことを言ったそうなんです。
それで刑事さんは怒っちゃって、“あなた以外にやる人はいないでしょ”って強く言ったら、涙流しながら、“すみません、私がやりました”と認めたそうです」
犯行の理由に関し泰葉は、CDのリリースを阻止されて悔しくてやったと語った。今まで被害届を提出しなかったA氏だが、ここにきて心境の変化が出てきたという。