NHK時代に“麿”の愛称で親しまれた登坂淳一アナウンサーにセクハラ疑惑が持ち上がっている。
25日発売の『週刊文春』によると、札幌放送局に勤務していた'11年6月、北海道のローカル局に勤務する新人キャスターにセクハラ行為を働いたというのだ。
登坂アナは'97年に入局し、和歌山支局を皮切りに地方局勤務の後、'03年東京本局に戻っている。そして'05年4月に『首都圏ニュース』のキャスターに就任した。
「NHKの職員はほぼ全員、入局すると東京以外の地方局に配属されます。アナウンサーだけでなくディレクターや記者もです。
そこでだいたい3年から6年、次の任地でも同じくらい、また次でもです。東京に戻ってくるのに少なくとも10年はかかるのが普通です。ですが本当に実力がある優秀な人、あるいは上の人にお中元やお歳暮を贈り続けた人は戻りが早いです(笑)」(元NHK職員)
登坂アナは6年で東京に戻り、8年目で『定時ニュース』のキャスターに就任している。
「かなり優秀なんだと思います。NHKは民放に比べたらアナウンサーの数は倍近く100人を超えています。しかもベテランも多いですからね。その中で、定時ニュースのキャスターを務めることができるのは本当に限られた人だけです。しかも彼は30代前半でしたから、すごいことですよ」(前出・元NHK職員)
人気は急上昇。その端正な公家顔から、ファンからは『麿』と呼ばれるようになった。しかし'10年に札幌放送局に異動になる。
「視聴者は“NHKも転勤があるのか”くらいにしか思わなかったでしょうが、業界内ではみんな、何かあったなと思っていました」(民放テレビ局関係者)
具体的に何があったのか知らされていないが、
「報道されたものもいくつかありますが、NHKは民放に比べて、局内不倫や女性問題が多いと思います(笑)。不倫だけじゃなく不祥事を起こした人はたいてい在籍局から離れた支局に飛ばされます」(元NHKアナウンサー)
私がかつて、NHK人気キャスター(女性)と同局ディレクターの不倫を取材したとき、ディレクターは東京から遠く離れた北陸にある支局に異動になった。女性は契約キャスターだったから、番組を降板しただけだったが。
登坂アナも札幌の後は大阪、鹿児島に異動となっている。
「ファンだけでなく事情を知らないNHK職員も、なぜあれだけ優秀な彼が東京に戻らないのか不思議がっていました」(前出・民放テレビ局関係者)
だが彼は今年1月にNHKを退職し、フリーアナウンサーとなって大手芸能プロダクションに所属した。そして4月からフジテレビの夕方のニュースを担当する、ハズだった。
「“フジはなぜもっと身体検査をしないのか”なんて声がありますが、新番組のプロジェクトは極秘で進められます。相手は大手芸能プロに所属している安心感がありますし、NHKを懲戒免職になったわけでもありません。そんなことがあったなんてわかりませんよ」(前出・民放テレビ局関係者)
本人は、
「2018年、私は1から8に転身し、新しく挑戦しながら元気の出る放送をお届けします」
と意気込みを語っていたが、結局出演は取りやめになった。最悪の結果だが、彼にとって幸いなのは遠くに飛ばされないこと!?
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。