「引っ越して来た当日に、夜中の1〜2時に大音量の音が聞こえてきて、何かを叩きつけるような“ドン、ドン”という音が鳴り続けて、怖いなと思ったそうです。
翌日たまたま(容疑者に)会ったので、あいさつをしようとしたら、いきなり“あいさつも来んと”と嫌みを言われたそうです。
菓子折りを持ってあいさつに行ったら、一時期、なれなれしく話しかけられたこともあったそうですが、その後はまた豹変したらしい」
と感情を制御しない容疑者に恐怖を覚えたという。
すぐ釈放される
逮捕当日は鉄板のようなものを叩く金属音が“ガン!ガン!ガン!”と3回くらいした。子どもはひどく怖がった。
「階下の住人は当初、これを録音しておこうと思ったそうです。以前、杖で叩かれそうになったりツバをかけられたりしたことを警察に相談したところ、動画で撮っておけば証拠になるからって言われたことを思い出して、そのガンガンやっているところを記録しようと思ったら“何撮ってんねん!”って。自分を面白がって撮っていると思ったらしく激高しだして、砂をまき出したそうです」
気に入らないことはなんでも文句の対象になる。近所の家に「換気扇を回すな!」と罵声を浴びせかけたこともあったという。
10年以上も前のこと、容疑者の住むマンションの前の池のある大きな一軒家が売却されて、数件の建売に様変わりしたことがあったという。
「それが気に入らなくて、ベランダから“工事をやるんじゃない!”などと建築業者に罵声を浴びせていましたからね。妨害工作のせいで作業がなかなか進まず、途中から大工さんの人数が増えましたから」(前出・古参住民)
まったく関係ないことでとばっちりを受けたことがあるという近隣住民もいた。
「近所で、庭でバーべキューをやっているうちがあったんですが、それがなぜかわが家だと思われて、“家の中で焼き肉焼いてやがる”って難クセをつけられました」
隣近所に“モンスター住人”がひとりいるだけで、安心した日常生活が脅かされる。賃貸でなく、物件を購入して引っ越して来たとなれば、おいそれと次には移れない。不快な思いをしながらも、住み続けるしかないのだ。
逮捕されたものの、「執行猶予つきの判決で、すぐに保釈される」(民放報道局ディレクター)との指摘もある。
「行政の支援が欲しいですね。ご近所トラブルですんでいるうちはいいですが、もめごとが我慢できずに刃傷ざたになることもありますからね」(前出・近隣主婦)
別の住民らによると容疑者は以前、夫と娘と3人暮らしだったといい現在はひとり暮らしとみられている。“なだめ役”はいるのだろうか。