社長の人柄を慕って、野菜ソムリエの資格者や築地でキャリアを積んだ江戸前の寿司職人など、個性が光るスタッフが集結。中でも酒担当、“世界のヒライデ”こと平出さん(スタッフのニックネームは社長命名)が担当するワイン棚は圧巻。100ほどものワイナリーがある山梨でも、ひまわり市場の品ぞろえは一目置かれているのだ。
この店ならと、希少な手作りドレッシングやパンを納入する地元の作り手も多く、店を中心にした作り手・スタッフ・お客の信頼関係が、日々の賑わいを生み続けている。
2010年に現在の『ひまわり市場』として設立されて以降(以前は別組織)、チラシは出していない。
「チラシをやめるのは度胸がいりました。でも、心配なかったですね」
北杜市は都心からの移住者が多いエリア。目の肥えた客にも贔屓にされ、今や評判を聞きつけた遠方からの客も多い。取材時は“魂の火曜市”を開催。盛りだくさんの野菜や惣菜を100円(税別)で全力販売!
「惣菜も用意しますが、私たちは素材や調味料などが中心。調理を楽しみ、おいしいものを食べる喜びを感じていただきたいんです」
『ダイキョーバリュー』朝市の底力
昭和53年創業のダイキョープラザが福岡市内を中心に5店舗を展開する『ダイキョーバリュー』。地元を中心に連日多くの客が訪れるが、特に賑わいを見せるのが全店舗で開催される名物の「日曜朝市」だ。
通常は朝9時から正午までだが、他店よりも早く朝8時から始まるのがいちばん最初に誕生した福岡市南区にある弥永店。鮮魚などの直営店3店と精肉や惣菜などのテナントとして入っている専門店6店が協力して営業している、少し珍しい業態のスーパーだ。会場となる店舗前の屋根つきの大きな広場には、8時前から品定めをする常連客などで早くも活気が。
「週でいちばん多くのお客様がいらっしゃいます。正確な人数はわかりませんが、朝市のときの店内のレジを通過するお客様が1300〜1400人くらい。ご家族でいらっしゃる方のほうが多いので、延べ3000人くらいはお越しいただいていると思います」
と教えてくれたのは、浦田一延店長だ。