今年2月1日に開局60周年を迎えたテレビ朝日は2019年1月1日から2020年3月31日までを「開局60周年記念期間」とし、記念コンテンツとして人気ドラマや大型イベントを展開している。

 4月にスタートした倉本聰氏の帯ドラマ『やすらぎの刻 道』と沢口靖子主演の人気長寿ドラマ『科捜研の女』は共に通年放送するという大型プロジェクトだ。

 さらに10月クールでは『相棒』『ドクターX』といった同局の看板番組がそろい踏みするという。

 16日発売の『女性自身』によると、開局60周年という記念イヤーでもあるため、米倉サイドと『ドクターX』復活へ向けて極秘裏に交渉し、ついに再開に漕ぎつけたのだという。

テレ朝は昨年の年間視聴率“三冠王”の日本テレビに肉薄する勢いです。特に昨年10月クールでは全日帯の平均視聴率は首位になりましたが、もし『ドクターX』が放送されていたら、日テレの三冠を阻止していたのではと言われています」(テレビ局関係者)

 その10月クールで看板ドラマ3作品が放送され、さらに60周年記念番組のトリを務めるのが世界中で大ブームを巻き起こした米ドラマ『24』の日本版リメイク『24 Japan』だ。

「1月に制作決定が発表されるや、早速ファンの間では主人公のジャック・バウアーを演じる俳優の予想が繰り広げられました。堺雅人や西島秀俊、堤真一などの名前があがりましたが、最終的には唐沢寿明に決定したようです」(スポーツ紙記者)

 制作はテレビ朝日と20世紀FOXが共同で行いますが、日本版では、24時間の出来事をリアルタイムで描くフォーマットはそのままに、随所にアレンジも追加し、日本初の女性総理大臣が誕生するまでを描くという。

「インターネットテレビ局『AbemaTV』や、動画配信サービス『ビデオパス』とも連携することも明らかにされていますが、実はアジア全域に同時配信することも検討されているようです」(同前)

 だが、気になるのは唐沢の相手役となるヒロインだ。

「どうやらヒロインは天海祐希に決定したそうですね。天海は同じテレ朝のドラマ『緊急取調室』に出演中でこちらも、人気コンテンツの一つですからね。テレ朝としては、これ以上ないという陣容です」(テレビ局関係者)

 第1回東宝シンデレラで20年という長寿ドラマの主演を務める沢口か、『ドクターX』で不動の地位を築き、ブロードウェイの舞台で主役も経験した米倉か、元宝塚トップ男役で絶大なる人気を誇る天海か。看板女優たちの戦いが楽しみだ。

<取材・文/小窪誠子>