鼻の粘膜に塗り込むと効果的
「馬油はもともと食用油なので、授乳中のお母さんの乳首ケアに使い、赤ちゃんの口に入っても基本的には問題ありません。
また、皮膚と同様に、鼻や口の中、肛門などの粘膜にも使うことができます。花粉症の場合は、鼻の中に塗って粘膜を保護し、花粉を粘膜に接触させないようにするとともに、乾燥を防いで炎症を起こしにくくするのです」(以下、カッコ内すべて福辻鋭記院長)
では、花粉症対策として、どのように使えばよいのでしょうか。
「馬油を塗る前に、鼻の中に水を流す鼻うがい(鼻洗浄)をしましょう。鼻に水を流し込めない人は、指や綿棒で水洗いします。
その後、脱脂綿や綿棒に馬油を染み込ませて鼻の中に入れます。軽くまわしながら塗ると、馬油が溶けて粘膜に広がります。馬油の作用によって鼻の粘膜の炎症がおさまり、鼻水、鼻づまりが解消されてきます」
花粉症に限らず、アレルギー性鼻炎の場合は、アレルギー物質を鼻の粘膜に接触させないようにすることで症状が出にくくなります。馬油で粘膜を保護し、保湿することで、鼻の中の乾燥を防ぎ、炎症が起こりにくくなるので予防になるというわけです。
鼻をかみすぎて赤くなった皮膚にも、馬油を塗っておくのがオススメです。
「花粉症対策に有効な馬油ですが、実は、馬油の効果はこれだけではありません。次のような効果も期待できるので、毎日のケアにも使ってみてはいかがでしょうか」
【美肌】シミ/シワ/首のシワ・たるみ/ニキビ
【育毛】抜け毛・白髪/フケ・かゆみ/ダメージ髪
【皮膚を守る】皮膚炎・湿疹/ヤケド/ひび・あかぎれ /しもやけ/水虫
【痛みを和らげる】四十肩・五十肩/膝痛/神経痛/リウマチ・関節痛 /筋肉痛
【炎症を抑える】ぜんそく・咳/鼻炎/痔/口内炎
【体の不調にも】耳鳴り・難聴・めまい/不眠症/冷え性/便秘・下痢
まさに、“万能薬”といえる「馬油」。でも、副作用は?
「馬油は口に入っても害がなく、副作用もほぼありません」
毎日の健康ライフのために、「馬油」を常備してみてはいかがでしょう。
『馬油の力』(福辻鋭記監修) 内外出版社刊