食費の節約は「外食を減らして段階的に費用を下げる」

 朝夕は自宅で妻の手料理を食べるものの、お昼は外食で済ませてしまうという佐竹さん。妻や大学生の娘たちとも外食することも少なくない。

○佐竹家・月の内訳
・食材費 6万円
・外食費 10万円
 週1~2回、家族または夫婦2人で外食をしている

「食費はあと8万円は下げたいですね。値上がりが続く外食は、本当に特別な日だけにとどめておきたいところ。自営になって時間の融通が利くからこそ、お昼に自宅に戻ったり、お弁当の日を設けてみましょう」(丸山さん)

 値上がり対策としては、小麦粉製品よりもコスパが高いお米が主食の献立を考えるとよい。定番品はスーパーのプライベートブランド食品、業務用などを選ぼう。価格が安定している旬の野菜や豚こま肉、きのこ、卵、大豆製品もねらい目だ。とにかく買い物の回数を減らし、食材の無駄を出さないことが肝心だ。

食材の無駄を出さないよう気をつけて買い物を ※画像はイメージです
食材の無駄を出さないよう気をつけて買い物を ※画像はイメージです
【写真】家計を節約して貯蓄に回し、老後に備えるためにやるべきことは?

「ネットスーパーだと在庫や予算を確認しつつ購入でき、無駄買い予防に」(丸山さん)

 まとめ買いをしたら、冷凍保存がおすすめ。お肉は小分け冷凍や下味冷凍をしておくと、自炊もラク。

買った食材や残り物をなんとなく入れるだけの冷蔵庫はムダが多くなる。賢く使い回して ※画像はイメージです
買った食材や残り物をなんとなく入れるだけの冷蔵庫はムダが多くなる。賢く使い回して ※画像はイメージです

「ご家族で食べ歩くのが趣味なら、予算を別にするのもひとつの手。予算の範囲内でやりくりして楽しめば、十分に節約になります。皆さんで話し合ってみてください」(丸山さん)

★食費の節約・プロのアドバイス★
■当初の月の目標8万から6万円、段階的に下げよう
■スーパーの買い物は3日に1度、メモを忘れずに!
■お酒、お菓子などの嗜好品は「予算が余ったら買う」

ふるさと納税で生活必需品をゲット!

「ふるさと納税をすれば、寄付金から2000円を引いた額を住民税や所得税から控除してもらえます。これで税金を減らしつつ、生活に必要なものをもらってしまえばいいんです」(頼藤さん)

 返礼品は贅沢な食材が人気のイメージだが、最近は定番野菜や日用品といった家計の足しになる品を選ぶ人も増えている。

「わが家の返礼品は、野菜、砂糖、トイレットペーパーなど、実用性重視で選んでいます。今月は寄付金額5500円の返礼品で玉ねぎ10kgが届く予定ですよ!」(丸山さん)

 家計節約のためには「買う予定があるもの」をチョイスしよう。