長年愛されるには?
キャラクター設定に関してもブレがあったそう。
「最初のほうはミタゾノは男で、かつてはジャーナリストをしていて、実は妹がいたけど亡くなっていたみたいな設定があったんですよ。でも、そういった話もいつの間にかなくなっていて、あれは何だったんだと。今でも謎のままです」
『相棒』や『科捜研の女』のように、テレビ朝日のドラマといえば、長年愛され続けるシリーズものを作るのに定評がある。『家政夫のミタゾノ』も同じような存在になりうるのか?
「ミタゾノ自体の見た目も濃いですし、キャラクターも強烈ですからね。『相棒』のように2クール放送したら、途中で胸焼けしちゃう(笑)。『科捜研の女』もそうですが、王道ミステリーとは系統が違うから同じような存在になれるかというと、ちょっと違う気がします。個人的には“THE MOVIE”みたいに映画化したり、春や秋の番組改編期にスペシャルドラマで放送するとか、そういったペースで放送していただけると、長年愛され続けるのでは」
シリーズとして続けていくにあたり、やってはいけないことがあると小林さん。
「急にミタゾノの家族を出したり、過去のバックボーンを描いたりするのはやめたほうがいい。完成されたシリーズものって余計なことをするとファンは離れていくんです。『家政婦は見た!』もそうでしたが、やっぱり展開もベタがいちばん。『家政夫のミタゾノ』もそういう存在であってほしいです」
今後も、ミステリアスなミタゾノの活躍に期待したい。