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在日三世として東京に生まれ、人気シンガー、クリスタル・ケイ(37)を女手ひとつで育てたシンシア(60)。個人事務所の社長として、母として、公私共にクリスタルを支えてきた。そんな中、ひとつの決断をする。
クリスタル・ケイとLDHの縁
「LDHとのご縁は2013年の舞台『DANCE EARTH』が始まりでした。クリスタルにとっての初ミュージカルで、ぜひ挑戦したいということで参加しています。
移籍はその翌年で、私が52歳のとき。知人を介して打診をすると、『HIROさんもどうぞと言っている』と快諾していただきました。
クリスタルには、『LDHならブラックミュージックが好きな子やミックスの子も多い。マイノリティーじゃないよ』と伝えました。
LDHと正式に契約を交わし、ようやく肩の荷が下りた気がした。胸がいっぱいになり、涙がわっとあふれてきた。そこで『シンシアさんはこれからどうするの?』とHIROさんに聞かれ、『私は飲み屋でもやりますよ』と答えました」
さっそく開店の準備に取 りかかる。当初は地元の横浜で、と考えていたが、HIROの「どうせ飲み屋をやるなら東京へおいでよ!」のひと言で考えを変えた。
東京で店を持つことにしたものの、希望のエリアは人気が高く、なかなか物件が見つかりません。