誕生日に奥様とツーショット。元モデルの都さんは結婚を機に引退し、今年で結婚生活は34年となるが、その美しさは健在
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 杉の木が村上さん扮する柳生十兵衛の行く手を阻むシーンがあった。その杉の木を、村上さんが刀でバッサバッサと斬って進む。撮影が終わったころには髪から衣装までが花粉で真っ白に。

妻の手料理で支えられている

その夜からおかしくなった。花粉の受容量が、その日一日で満杯になってしまったみたいです(笑)

 とはいえ薬は飲まない主義。舞台や収録の本番など、緊張すべき場面では花粉症の症状はなぜか出ない。であれば、花粉症は気持ちからくる可能性もあるし、何より薬に頼るより自然治癒力を高めるほうが、ずっと大切だと思うからだ。

 そして、こだわっているのが食。 

身体をつくるのは食べるもの。だから一番肝心なんです

 ロケに入れば3食ロケ弁も避けられない仕事柄、在宅時には外食は極力控え、都さんの作る野菜たっぷり料理を食べるようにしている。

幸せなことに、ウチのカミさんは料理がうまくて。有機野菜を使うなど、気を配ってもらっています。ホントのところは子どもたちのため丁寧に料理をしているので、僕はそのおこぼれにあずかっている状態ですけれど(笑)

 日頃から生活の主導権は都さんが握り、食事の管理や健康状態の把握もすべておまかせ。まったく頭が上がらないという。 

「僕は東北の陸前高田の出身とあって子どものころは魚介が中心、牛肉を食べたことがなかったんです。その反動もあってか、独身時代は“何が食べたい?”と聞かれると、必ず“牛肉とワイン。それか焼き肉”。振り返ってみれば、それが大腸がんの一因になったのかもしれません。戦後、食が欧米化し、肉食が多くなって大腸がんは増加したとも聞きますから」

 都さんのモットーは“身体は食べたもので作られる”。近い将来、自然食カフェ経営を目指し、“出張料理人”の活動を始めているほどだ。

僕の身体は妻の手料理で支えられています。この先もよろしくと思っています(笑)

取材・文/千羽ひとみ


むらかみ・ひろあき 1956年生まれ、岩手県出身。’79年に『仮面ライダー』で俳優デビュー。端正なルックスと確かな演技で、『必殺仕事人』シリーズ、『白い巨塔』など時代劇から現代劇まで幅広く活躍。岩手の魅力を発信する岩手県公式PRサイトの動画で、ナビゲーターを務めている。6月22日(土)、23日(日)明治座朗読劇シリーズ『細雪』に出演。