いつの間にかネイティブ耳に

 甲斐先生のカタカナ英語のすごいところは、カタカナ表記を読んでいくうちに、発音する際の音の「はしょり」や「つながり」に意識的になること。

 その結果、ネイティブにはこんなふうに聞こえているのか」と気づき、英語の聞こえ方までが「ネイティブ耳」に近づいてくるのだとか。

「赤ちゃんは単語を一つひとつ覚えるわけじゃない。朝起きて、お母さんが“グッモーニン”って言うから、“おはよう”はグッモーニンかって覚えるわけじゃないですか。“グッド”と“モーニング”をバラバラに覚えません。

 日本の学校教育で教えている英単語の数ってものすごく多いですが、あれはほとんどネイティブの人が使わない単語。実際のビジネスの現場では、少ない単語を使い回して会話している。単語よりも、フレーズとか熟語

 “ウェイクアップ”とか“ゲットオフ・オン”はネイティブの人たちがすごく使うので、そちらを覚えたほうが良いです」

 単語の暗記ではなく、耳を鍛えるべし! ちなみに「ありがとう」は「センキュー」ではなく「フェンキュ」。先生、これで本当に通じるんでしょうか?

「先日のラジオ収録での話ですが、リスナーさんが“嘘だろ”と思って、ネイティブに近い人に試してみたら全部通じたそう。日本人には通じなかったみたいですが(笑)。私の生徒さんで、お母さんは英語ができず、娘さんは流暢に話せる方がいます。お母さんがカタカナ英語を読んでみたら、娘さんが全部理解できたって話もありました」 

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