今回はママチャリだったが、自転の交通ルール違反は自転の種類は関係なく、また老若男女いるだろう。

「信号無視は道路交通法第7条の違反で、罰則は3か月以下の懲役または5万円以下の罰金。左側端通行義務違反(通行区分違反)は、道路交通法第17条第4項。同じく罰則は3か月以下の懲役または5万円以下の罰金となります」

 そう話すのは杉並総合法律事務所の三浦佑哉弁護士。

「自転は青信号のの進路を妨害しているように見えますので、道路における交通の妨害として5万円以下の罰金となる可能性があります」(三浦弁護士、以下同)

 ながらスマホの運転は5万円以下の罰金。イヤホン運転は補聴器等は除き、東京都であれば5万円以下の罰金。

 一般的にと自転の交通事故が不利になりがちといわれるが……。

「信号機のある交差点で、赤信号の自転と青信号の四輪が衝突した事故の基本過失割合は、自転が80%、四輪が20%になります」

 一方でこの動画は第三者によっても広く拡散され、個人が特定されるなど別の事態、“違反者が被害者”にもなっている状況に。

 モザイクなどの修正なしで私人の動画を、たとえ(法律)違反をしていてもSNS等に投稿することは法的にどうなのか?

「修正をせず個人を特定できるような形で投稿しており、肖像権やプライバシー権侵害の可能性があります」

 それが第三者の場合は?

「動画を拡散するだけでも、運転手と同様に肖像権やプライバシー権侵害の可能性があります。特定された情報をインターネット上で拡散した場合には、プライバシー権侵害になる可能性があります。また、そういった情報に基づいて、女性の名誉を傷つけるような投稿などをした場合には、名誉毀損になる可能性があります」

 守るべきは交通ルールだけでなく、人間としてのモラルである。