実名報道の是非

 熱狂的なファンを多く抱える羽生は、2023年8月4日に結婚を電撃発表。相手女性の素性は公表しなかったが、同年9月19日に山口県の地元紙『日刊新周南』有料ウェブ記事が、同県光市出身のバイオリニスト・末延麻裕子さんであると伝え、ほかのメディアでも実名報道されるように。

 ところが、結婚からわずか3か月ほどで、羽生は離婚を報告。本人のインスタグラムにて《一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道》に触れつつ、《現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難い》として離婚を選択したと説明していた。

「最後まで《一般人であるお相手》と強調していましたが、同年11月30日発売の『週刊新潮』によれば、末延さんは実名報道を許可していたとのこと。ほかのメディアでも散々指摘されているように、羽生さんサイドは本人のイメージを守るため、結婚相手について隠したかった様子です」

友近とツーショットを撮る、羽生結弦の元妻でバイオリニストの末延麻裕子氏(友近のインスタグラムより)
友近とツーショットを撮る、羽生結弦の元妻でバイオリニストの末延麻裕子氏(友近のインスタグラムより)
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 同年12月27日発売号の『週刊文春』では化粧品関連会社社『Masashi Collection 1225』の社長で“末延さんの支援者”の安田正氏が「彼女はプロのバイオリニスト」「その道を捨ててまで、羽生と結婚した」と悔しさを滲ませていた。

「夫婦できちんと話し合いがなされていれば、アスリート妻が仕事を続けようが辞めようが問題ないでしょう。末延さんも当初は納得したのかもしれません。ただ、羽生さんのために仕事を辞めることになったばかりか、実名報道を許さず、挙句の果てにスピード離婚……という結果はあまりに気の毒。結婚していた期間、羽生さんの世話は母親らが続けていたとも報じられていますし、末延さんのキャリアを途絶えさせる必要はあったのか」

 羽生家から“解放”された末延さんは4月13日、地元・山口県の『熱血テレビサタデー』(KRY山口放送)にゲスト出演して生演奏するなど、少しずつ公の場での仕事を再開している。

 アスリートの妻であっても、必ずしも「家庭に入って大人しく……」という時代ではない。夫からの理解があるならば心配はいらず、むしろ自立した良い夫婦関係を築いていけるだろう。