副島淳(そえじま・じゅん) モデル、俳優。’13年4月から1年間、『5時に夢中!』(東京MXテレビ)の黒船特派員として活躍。3月には舞台『ハッピー・ウエディング!』に出演予定
副島淳(そえじま・じゅん) モデル、俳優。’13年4月から1年間、『5時に夢中!』(東京MXテレビ)の黒船特派員として活躍。3月には舞台『ハッピー・ウエディング!』に出演予定

 最近はジャニーズJr.にも増えてきたけど、ニッポン在住の外国人と思いきや、実は「国籍は日本」というハーフの人々は少なくない。そんな日本に暮らすハーフ代表の“リアル”を取材!

「この見た目なので驚かれますが、祖母はお琴と三味線の師範代。あいさつはもちろん、ごはんも正座で食べるようにしつけられたので、日本の中でもより厳しい家庭かもしれませんね」

 と、日本語で普通に話すのは役者として活動し、東京MXテレビの『5時に夢中!』で黒船特派員として活躍した経験もある副島淳。その容姿から外国人と間違われることも多いが、生粋の日本人だ。

「東京の蒲田で生まれ、千葉の浦安で育ちました。母は日本人、父は身体の大きなアメリカ人。でも、英語は大の苦手で、赤点を取って叱られるほどでした(笑い)。大学では、日本伝統文化学科で能や歌舞伎などについて学びました」

 普通の日本人なのに、見た目で困ることもあった。

「観光客や客引きの外国人に“ヘイ、ブラザー!”なんて声をかけられるんですよ。だから六本木が怖かった(笑い)。“アイ キャント スピーク イングリッシュ!”って伝えても、“またまた~!”みたいな反応をされて。海外特有のノリのよさにモジモジしてました。本当に困ってる人には申し訳なかったんですが、電話のフリをして避けることもありました」

 でも、ソンすることばかりではなかった。

「学生時代にバスケットボールの試合で、高知県に行ったんです。そのときに泊まった民宿の方から年賀状をいただいて。お返事したら、なぜか、デジカメが届いたんですよ。しかも、部内で僕だけ(笑い)。覚えられたり、かわいがってもらえることは多かったです」

 そんな特徴が現在の仕事にも大きくつながっている。

「ハーフや留学生など、僕だからできる役がもらえるのは強み。演じる役の母国のことを学び、外国のことを知ることで視野が広がり、外国人に対する恐怖も薄らぎました」

 以前は避けていた外国人との接触も増えたそう。

「彼らみたいにありのままをさらけ出せれば、楽しそうですよね。僕? 苦手です。こう見えてバリバリの日本人なので(笑い)」


《トリビア》

 副島淳くんのように英語が苦手な人のためのトリビアを一つ。「私はハーフです」を「I am a half」と言っても英語では理解してもらえません。そのまま「私は半分です」という意味になってしまいます。

 正確には「I’m half Japanese and half American」と言ったり、どちらか片方だけで「I’m half American」などと言う必要があります。「half」ではなく「part」を使った「I’m part-Japanese and part-American」という言い方もします。

 最近は日本でも「ハーフ」という言い方を差別的だとして、イギリスなどで使われる「ミックス(mixed)」を使う人が増えています。これなら「I’m mixed」だけで「私はハーフです」という意味になるそうですよ。