私たちは普段、当たり前のように物を噛んだり、おしゃべりをしたりしています。このときに重要な役割を果たしているのが舌です。舌は頭部でいちばん、よく動く筋肉で、その筋力は歯並びやフェイスラインにも大きな影響を与えるほど強いといわれています。
「舌を動かすトレーニングをすると、口のまわりを囲んでいる口輪筋を鍛えることができ、表情筋全体が活性化されて顔全体がリフトアップしたり、イキイキとした表情を作れるようになります。また、唇の血行がよくなったり、唾液の分泌が促されて口臭予防ができたり、滑舌がよくなったりなど、いいことずくめなんですよ」
そう教えてくれたのは口元美容のスペシャリスト、石井さとこ先生(ホワイト ホワイト デンタルクリニック」院長)。そこで早速、「1週間でフェイスラインが劇的に変わる」という方法を聞いてみました。
口元まわりの筋肉が顔の筋肉の7割だった!
筋肉と聞くと、手脚や腹筋、背筋といった大きな面積のパーツを連想しがちですが、実は顔も筋肉でできています。骨格についている表情筋によって皮膚をつり上げているのです。
顔は32種類もある表情筋で構成されていますが、その約7割が口元に集まっています。特に、すべての表情筋とつながっている口まわりの筋肉「口輪筋」は“若顔”のカギを握る部分です。
上あごに納められているのが舌の正しい位置
今、あなたの舌はどこにあるでしょう?
口を閉じたとき、口の上部のくぼんだところに納まるのが舌の本来のポジションです。ところが、年とともに舌筋が衰えて舌が下がり、下の歯の裏側に舌の先端がついている場合も。このクセがあると、口まわりの筋肉がゆるみ、フェイスラインが下がった老け顔になってしまいます。
そんな場合は、「舌のレロレロ体操」で舌を正しい位置に戻しましょう。