4月24日夜、悲しいニュースが飛び込んできた。オダギリジョーと香椎由宇の1歳になったばかりの次男が亡くなっていたことを双方の所属事務所がFAXで発表した。
《絞扼性イレウスと診断され4月14日に緊急手術を行い治療を続けておりましたが4月20日に容態が急変。午前6時23分に息を引き取りました》
聞きなれない病名の“絞扼性イレウス”とは、どんな病気なのだろうか。『池谷医院』の池谷敏郎院長が解説する。
「絞扼性イレウスというのは、いわゆる“腸閉塞”といわれるもの。腸の中を物が通れなくなる状態のことですね。通過障害を起こすときに、腸の血液の流れが障害されるものとされないものがあって、されるものが絞扼性イレウスというんです。血行が障害されてしまうとそこに血液が行かなくなるので、腸の壁が壊死といって腐った状態になってしまいます。そうなると便や消化液といった内容物が腸を破って外に出てしまうんです。すると細菌や消化液によってお腹の中で腹膜炎という感染症を起こしてしまうんです」
どのくらいの時間で、腸が破れてしまうのだろうか。
「病状にもよりますが腸が破れるリミットは約24時間。子どもの場合、どうして腸がそういう状態になってしまうのかというと、ほとんどが口側にある腸が肛門側にある腸に蛇腹のように入り込んでしまう“腸重積”が原因なんです。ねじれが生じるので、流れが悪くなって壊死するんですね。生後4か月~2歳くらいの子どもたちにいちばん起こりやすいんですね」(池谷院長)
原因については、はっきりとはわかっていないとするものの、ウイルスの可能性があるという。
「ウイルスの感染があって、腸の壁のリンパが腫れたりすることで、腸重積を起こすのではといわれているんです。あとは、生まれつき持っているメッケル憩室という腸の膨らみがきっかけになる場合もあるといわれています」(池谷院長)
乳幼児の誰しもが、絞扼性イレウスになる可能性はあるようだ。
「小児の絞扼性イレウスの主な原因である腸重積は、男の子のほうが、女の子の4倍なりやすく、元気な子が風邪をきっかけに突然なったりします。どんな子どもでもなる可能性があるので、嘔吐、突然激しく泣く、血便などの兆候を見逃さずに一刻も早く発見して、治療をすることが大切です」(池谷院長)
今回、悲しい境遇に見舞われてしまったオダギリと香椎は、’08 年にふたりの誕生日2月16日に結婚。’11 年2月に長男が、’14 年4月に次男が誕生した。次男を妊娠したとき、香椎は出演していたドラマを降板している。
「本来なら安定期に入る時期だったのですが、つわりがひどくて降板せざるをえなかったんです」(芸能プロ関係者)
このときは“幸せな降板”であったが、今回はこの大事で出演が決まっていたドラマをまたも降板することに。
「香椎さんは憔悴しきっていて、気持ちの整理がつけられない状態だそうです。4月から放送されている日本テレビ系ドラマの『恋愛時代』に出演することが決まっていましたが、降板することになりました」(テレビ局関係者)