羽生結弦がカナダ・バリーで行われた『オータムクラシック』で優勝の栄誉に浴している陰で、日本が誇るもう1人のスケーターである小塚崇彦は、ひっそりとGPシリーズ中国杯への出場を棄権していた。
「15日の昼過ぎに国際スケート連盟のHPから小塚のエントリーが取り消しになったのですが、日本のスケート連盟は何も対応せず。翌16日に自分のオフィシャルブログで棄権を発表した後、やっと連盟がメディアに答えたのです。取り消しの理由は、左足首の腱鞘炎ですが、やはり、お父さんである小塚嗣彦コーチの強制わいせつ裁判の影響も否定できないですよね」(スポーツ紙記者)
小塚の父といえば、教え子である女性の胸を揉むなどのわいせつ行為をし、被害者から民事裁判で訴えられている(刑事では不起訴処分)ことを『週刊女性』(10月6日発売号)でスクープしている。
訴状によれば、'12年5月31日に、小塚コーチは自宅に教え子を招き入れ、食事をした後に、胸を揉んだりキスをしたりするわいせつ行為を強要。女性はショックで一時的に記憶障害や睡眠障害に悩まされたと告発している。
「小塚本人は、父親が強制わいせつで訴えられていることは知っていたのですが、報道が出た後はさすがにショックを受けていましたね。今回のことが小塚のスケート人生に大きな影を落としているのは間違いないでしょう」(フィギュア関係者)
そんな小塚の父だが、10月15日付の読売新聞にコメントを寄せている。教え子である10代の女子選手に、4年間で20通に及ぶ中傷の手紙などが送られていたという事件だ。取材に対して小塚の父は、こう憤りを見せているという。
《選手の心を傷つけるもので、極めて悪質。才能豊かな選手の夢をつぶそうとしている》
だが、彼から強制わいせつをされたと訴えている女性の母親は、この記事を見て、さらに怒りが増したようだ。
「読売新聞に出た小塚さんのコメントを読んだのですが、じゃあ、あなたがしたことは何なんですか? うちの子に関してはどうでもいいということなんですか? それ以上のことをうちの子はされているのに……。今回のコメントも、自分を守るためなのではないでしょうか。もう、精神的に、いっぱいいっぱいなんです」(被害女性の母親)