夏と言えば「怖い話」。妖怪やUMA、UFO、都市伝説などに幅広く精通するオカルト研究家の山口敏太郎さんに”業界”の最新ニュースを聞いた。

■小さいおっさん

 これは薄暗い洞窟の中にある祠を撮影した1枚なのだが、祠の上に白い人のような物体が立っているのが確認できる。注連縄にピントが合ってしまい不鮮明ではあるが、頭や腕、それに足らしきものも伸びているのが確認できる。まるで注連縄の上を綱渡りしているようだ。私はこれを現代妖怪『小さいおっさん』の一種ではないかと見ている。

 撮影された場所は"土蜘蛛の洞窟"と呼ばれる、当時の朝廷に反抗していた地域の豪族たちが隠れ住んでいた場所でもある。朝廷に敗れた豪族たちの魂が小さいおっさんとなって写り込んだのかもしれない。

■雷獣(らいじゅう)

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 雷獣は中世から近代にかけて日本全国で目撃された妖怪で、荒天時に雲に乗って雷とともに空を飛び回るが、まれに雷とともに墜落して姿を現すという。日本各地に雷獣の伝説の残る地や、雷獣のミイラとされるものを保管している寺院などが存在するため、雷獣は当時目撃された何らかの生物であったと考えられる。

 私、山口の所有する雷獣のミイラもその1つ。ただし、このミイラの正体はイタチではないかと推測している。昔の人は、説明のつかない科学現象を妖怪の仕業だとして解釈していたのである。

■宇宙人のミイラ

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 私がある人物より入手した謎のミイラ。通称"宇宙人のミイラ"と呼ばれるものが山口主催の妖怪博物館内に存在する。箱に『半石化木乃伊』と記されている以外に詳細な情報はなく、前の持ち主も由来は知らないという。全長は約15センチほど。身体を折りたたんだような姿勢をとっており、石化というだけあって全体的に黒ずみ、硬質化している。

 骸骨とミイラの中間ともいうべき状態だ。このミイラの正体については、展示後も不明のままである。ただ、貧弱な身体つきに比べて不釣り合いに大きな頭部から、宇宙人のミイラではないかと推測される。

■心霊写真 写り込んだ女の生き霊

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 これは今から4〜5年前に撮影された、深夜の電車内を写した1枚なのだが、写真の右下部分にご注目いただきたい。1人の女性と思わしき人間の顔がボンヤリと写っている。女性の顔には生気はなく、うつろな目をして座っている。

 撮影者である女性が、1つだけ長さの違うつり革をおもしろがってブログに載せたところ、コメント欄に「ガラスに不気味な顔が映っている」との書き込みがあり、彼女もようやく不気味な顔に気づいたのだという。窓ガラスの女性の顔は非常にはっきりと写り込んでいるため、「女性の生き霊ではないか?」と噂されている。