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 たびたび“相棒”が代わる『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)で初回から最新のシーズン14まで鑑識課の課員・米沢守役で出演している六角精児。水谷豊が演じる杉下右京の捜査を助け、シリーズを通してみれば寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、反町隆史といった歴代の“相棒”以上の相棒といえる存在だった。

「16年もやってきて、新たなことをやりたかった。それを水谷さんも応援してくれたんです」

 落ち着いた口調でそう話した六角。なんと『相棒』を降板するという。

「六角さんが演じる米沢は、最新のシーズン14の最終回で、突如、警察学校の教官に就任しました。劇中では、杉下右京との会話の中で“数年後にはまた現場に戻ってきたい”と話していましたが、最終回のサブタイトルが『ラストケース』だったこともあり、六角さんが降板するのではないか、というウワサが飛び交いました」(テレビ誌ライター)

 憶測はあったが、テレビ朝日からの正式な発表はない中、6月24日に東京・下北沢のライブハウスで彼の誕生日ライブが行われた。

「彼は『六角精児バンド』というグループを友人と結成していて、定期的に音楽ライブを行っているんです。この日はちょうど自分の誕生日と重なったこともあり、バースデーライブとして開催したのでしょう」(芸能プロ関係者)

 ‘96年に仲間と組んで結成された。

「バンドは'14年にアルバムもリリースしています。六角さんはボーカルとギターを担当。ちなみに俳優の相島一之さんもブルースハープ担当でときどき、参加しています」(音楽ライター)

 そんな自身の誕生日を祝うライブの途中、演奏が一段落すると、彼は静かにこう語りだした。

「実は、このたび長らく出演させていただいていた『相棒』にひと区切りをつけることになりまして……」

 突然の告白に、場内も静まり返る。そして、ここから冒頭のセリフにつながったのだ。ただ、終始しんみりとしていたわけではない。

「よ~く考えてみると、定期収入ってのはすごく大事だから、辞めないほうがよかったかなって今になって少し思ったりもするんですけどね」

 ライブの終盤には、そうハニカミながら話すと、場内からも笑い声が漏れた。六角の降板について、テレビ朝日に問い合わせてみた。

「シーズン14の最終回で、警察学校の教官になっているので、これまでのように直接事件にかかわる鑑識という立場での登場はなくなりますが、米沢守というキャラクター自体は、立場を変えて引き続き『相棒』ワールドに存在しているので……。今後、登場するかしないかは、10月から始まる新シリーズを見ていただければと思います」

 あくまで「降板」という言葉は使わなかったが、出番はどうもなさそうだ。誕生日ライブで発表したこと自体については、未確認だった模様。

「シーズンオフまで、役者さんの活動を追っているわけではないので……」(テレビ朝日宣伝部)

 六角の所属事務所に発言の真意について問い合わせるも、期日までに返答はなかった。