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 大河ドラマ『真田丸』で、遠藤憲一演じる上杉景勝にぴったりと寄り添い、支えていく兼続を演じる村上新悟。

「直江兼続と聞いたときは“えっ、僕が!?”という気持ちでしたね。『天地人』で妻夫木(聡)さんが演じているし、戦国ゲームではけっこうカッコいいキャラクターで出ていますから……(笑)」

 その魅力を語ってくれた。

「遠藤さんとは“チーム上杉”をすごい凸凹コンビだ、と話しています。上杉家の義の精神を貫こうとしている景勝=お屋形さまに対し、それだけでは絶対に上杉家は生き残っていけない、と大局を見る目を持っているのが兼続だと思うんです」

 兼続といえば、兜の前立てに“愛”の字を使っていることも有名なエピソード。妻夫木が演じたイメージだと“愛の人”だが……。

「12話では家臣が発した、お屋形さまに対する不敬なひと言を聞いた兼続は“斬り捨てますか”と言い放ちました。義と愛の人ということもありますが、国を維持していくためには冷徹さというか、クールな部分もあるのだろうと。妻夫木さんが演じた兼続とは全然違うので、視聴者の方からどうとらえていただけるかわからないですけど」

 真田家を助けることに異論を唱えていた兼続だが、信繁(堺雅人)を人質にとってからは行動をともにし、景勝と一緒に上洛。舞台は大坂へと移った。

「信繁のことを基本的に“かわいい”と思っていますが、それは絶対に表情には出しません(笑)。それが兼続だと思うので。歴史上で見ても、関ヶ原の戦いを引き起こした『直江状』を書いた人物ですので、いろいろな意味で注目していただければうれしいです。

 常にほぼ無表情で演じていますが、上洛後は微妙に表情も変化してくるので、そこも楽しみにしてください(笑)」