ʼ14年に公開され話題になった『超高速!参勤交代』が“リターンズ”となって帰ってきた。前回同様、弱小ビンボー藩の湯長谷当主・内藤政醇を演じるのは佐々木蔵之介

 

「時代劇は僕が京都出身で、小さいころから東映の太秦の映画村に行ったりして、身近に感じていましたね。

 この作品と出会って、時代劇というのはある意味、自由なんだと思えるようになったんです。実際の場面を誰も見たことがないから、思う存分やってもいいんだと。

 参勤交代で関所を通るとき、チェックの目をくぐり抜けるために、案山子で人数を水増ししたとか(笑)。奇想天外なアイデアだと言えば、それもアリになるわけですよ(笑)。

 あと、今回は最後に7人対1000人という戦いをやっていますけど、こういうチャンバラが醍醐味なんです。刀の斬り合いって、拳銃の打ち合いとはまた違って一手一手が“セリフ”になるから面白いんです」

 佐々木は、実家が京都の造り酒屋で、芸名の“蔵之介”は、家業と大石内蔵助の名前をかけたもの。共演者たちともよく飲みに行くという。

「山形の庄内の撮影所で撮影したときはけっこう飲みましたね。撮影所からホテルに帰る途中に、西村(雅彦)さんと寺脇(康文)さんの行きつけのお店があって。あそこに行きつけがあるのもおかしな話ですけど(笑)。