ナチスのホロコーストへの思い
人生で出会ってしまった2冊目の本は、30歳で初めて読んだウィリアム・スタイロンの『ソフィーの選択』。
■『ソフィーの選択』(ウィリアム・スタイロン 著/新潮社)
ナチスのホロコーストを題材に取った作品。小説はピュリッツァー賞を受賞。映画ではメリル・ストリープがアカデミー賞主演女優賞受賞。
「ホロコーストが出てくる本は全部読みます。なかでもこの作品は何度も読み返したしメリル・ストリープ主演の映画も何度も見ました。
ヒロインがアウシュビッツで子ども2人のうちどちらを取るかの選択を迫られたり、最後も生きるか死ぬかの選択があったり。わたしも性転換手術のとき選択を迫られたことを思い出しながら読みました」
実は、彼女がホロコーストの本を読むのには大きなわけがあった。
「ヒトラーはユダヤ人や同性愛者を抹殺したでしょ。私たちもずいぶん差別されて生きてきたから、それと重なるんですよ」
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