「私も、埼京線で痴漢にあったことがあります」
某出版社で編集者2名と企画について話していたときのこと。“埼京線の痴漢”が企画の候補に浮上するや、若い女性編集者が乗り出してきた。
「埼京線はヤバいです、知り合いも痴漢にあっています」
聞けば、かつて埼京線で通勤をしていて、痴漢にあったのは1回だけではないとのこと。
そう話す彼女は、図書館が似合いそうな“文系女子”で、派手さのない女性である。露出の高い服は着ないだろうが、その大人しい雰囲気が狙われるのかもしれない。痴漢とは、泣き寝入りしそうな女性につけ入る、とても卑劣な犯罪である。
それにしても、「埼京線は痴漢が多い」というのは、よく聞く話である。