「アラームを聞いて起きると脳がショックを受けるからよくない、自然の朝日で起きるのがいいって、テレビで見たんです。でも、それだと遅刻しちゃいますよね(笑)」
流暢な日本語で、午前中に行われた取材の現場を和ませてくれたノ・ミヌ(30歳)。韓国ドラマ『フルハウス TAKE2』や『私の残念な彼氏』など、俳優としての印象が強い彼だが、'04年の芸能界デビューはロックバンドTRAXのドラマーとして。'06年のTRAX脱退から10年。ついに日本でMINUEとしてデビューを飾る。
「昔からの目標だった、自分の名前でデビューをするなら、X JAPANのYOSHIKIさんみたいに曲作りも歌詞もプロデュースも全部できるようになってからと思っていました。自分の人生の歴史を作ることだから、すべてに納得できるようになってからと考えていたら、このタイミングに」
もう少し早い時期でもよかったのでは? と尋ねると、
「主演ドラマが決まったときにデビューっていう流れもありますよね。でも、ママさん(母親)が“まだ、実力が足りない”って。最近になって、ようやくOKが出たんです。昔から厳しくて、ほめてくれない人なんですけど」
かつて、歌手としてステージに立っていた母親にも認めてもらえた、デビューシングル『GRAVITY』。
「本当に自分がやりたいことはなんだろうと探していたら、やっぱり“ロック”だった。歌詞で描いている、引き寄せられて、離れられない“運命の人”というのは、“患者(ファン)”のみなさんでもあります」
自分の歌い方に合う日本語の発音を探すのに苦労し、サビは100回以上もレコーディングしたと語る。プロデューサーとしての役目はもちろん、ギターやドラムなどすべての演奏も自分で担当した。
歌詞に描かれている“運命の女性”について聞くと、
「周りの友達は、そろそろ家庭を作りたいと思っているみたいですけど、僕は、まだ。最近は、ひとりで日本のカラオケバーに行くことにハマっています。周りの方がどんな曲を歌っているのか勉強しながら飲むのが好き。自分の曲を流してもらって、みんながどんな反応するかモニタリングすることもあります(笑)」
いまは、仕事に全力投球のよう。
「僕は、欲張りだから演技も音楽もどっちも必要。福山雅治さんみたいになりたいんです。音楽的には、35歳くらいでアリーナツアーとか、大きい会場でできたらいいですね。俳優業は、兵役を終えて、いつでもできる状態にしておきたいです。僕が入隊しても、みなさんに喜んでいただけるものをたくさん用意しています。鼻血ブーになるような、目で楽しめるものも考えていますからね(笑)」
■グンソク&ジェジュン、あの仲良しも絶賛!
グンソクは『Believe』(TYPE B・Cに収録)が好きって言ってくれました。彼が得意なキャンプを教えてもらう約束をしたんですけど、仕事で2回も僕がドタキャンしちゃって……。
ジェジュンも『Believe』が一番って。軍隊の休暇でソウルに戻ってきた兄さんに、作った曲を聴いてもらったら「あぁ、好き。やっぱり、ミヌは天才だよって」って。兄さんとは、音楽の好みが同じなんです。お互いに兵役が終わったら、一緒にロックバンドやろうかって話をしています。
日本デビューシングル
『GRAVITY』11月16日(水)発売
TYPE A CD+DVD 1800円+税
【収録曲】GRAVITY、WE ROCK/DVD『GRAVITY』プロモーションビデオ
※TYPE B・Cも同時発売
詳細は、公式サイト http://minue.ponycanyon.co.jp/