今年も1月2日、3日に開催される、正月恒例の箱根駅伝。知ればもっと楽しくなる“トリビア”を集めました。
山の神とは?
初代の“山の神”は第81回大会('05年)で5区を走った今井正人さん(順大)。レース序盤の2区ではなく、5区で驚異の11人抜きを達成。「山の神が降臨しました!」と実況されて以来、その名が定着した。
その記録をあっさり塗り替え、区間新記録を樹立したのが、第85回大会('09年)の柏原竜二さん(東洋大)。“新・山の神”と呼ばれた。その後コース変更があり、単純比較はできないが、第91回大会('15年)で神野大地さん(青学大)が柏原さんの記録を24秒上回り“3代目・山の神”と言われた。
踏切で選手がストップ
かつて、コース上には3つの踏切が。遮断機が下りたら、選手は電車の通過を待たなくてはならず、審判員が停止時間を計って合計タイムから引いていた。JR東海道線・横須賀線の戸塚大踏切(2区と9区)と、京急電鉄の蒲田踏切(1区と10区)はもうないが、箱根登山鉄道の小涌谷踏切(5区と6区)は現存。今では電車のほうが止まり、選手を通過させている。
「20年以上前、運転士の独自判断で電車を止めたのが始まりです。今では1月2日3日は、関係部署は全員出勤態勢で、早朝から準備しています」(箱根登山鉄道総務部・市原さん)
日テレじゃなかった!
箱根駅伝の放送局といえば、日本テレビ。しかし、箱根駅伝を初めてテレビ放映したのは、テレビ東京(当時は東京12チャンネル)で、第55回大会('79年)から。とはいえ、1月3日正午から録画ダイジェストが放送され、生中継は10区のみだったよう。日テレに移ったのは、第62回大会('86年)から。ちなみに第55回大会('79年)の視聴率は5・4%だった。
視聴率は東高西低
第92回大会('16年)のテレビ視聴率(関東地区)は1月2日が28・0%、3日が27・8%だった。ここ10年では25%を下回ったことがなく、まさにオバケ番組。
ところが、関西地区となると……2日は17・5%、3日15・4%。東西でなんと約10ポイント以上の差がある。やはり、関東の大学しか出場していないから?