「おひとりで訪れた雅子さまは、一般の方が作られた身近で便利な発明品を興味深く見て回られていました。優秀作品の受賞者ともリラックスされた様子でお話をされていましたよ」(東宮職関係者)
3月9日、東京・有楽町の『東京交通会館』内で開催されていた『第50回なるほど展』に“お忍び”で足を運ばれた雅子さま。
同展は'02年と'09年にも、ご公務で見学されているのだが、今回のお出ましに関しては公の発表はなかった。
「雅子さまは、公務などで周囲から注目されることに関しては、まだ苦手でいらっしゃるのかもしれません。『なるほど展』は、以前からお出ましになっていて思い入れの深いイベントだったからこそ、人の目が少ない私的なお出ましにされてまでいらっしゃったのだと思います」
そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
ここ数年はご体調も回復傾向にあるとはいえ、13年にわたる『適応障害』の療養は続いている。そんな雅子さまにとって4月中旬に検討されていた「海外訪問」は、やはりハードルが高かったようだ。
「4月13日から17日の4泊5日の日程で皇太子さまのマレーシア訪問が予定されていますが、雅子さまのご同行は見送られることになりました。もし実現すれば“初のアジア訪問”になっていました」(皇室担当記者)
'13年にはオランダ、'15年にはトンガを訪問されるなど、海外へ行かれる機会が増えていた雅子さま。「国際親善」を志し皇室に入られたが、なぜ今回の訪問は断念してしまわれたのだろうか。
前出の渡邉さんは、4月の“一大行事”との関連性を指摘する。
「園遊会が差し迫っていることで、ご体調の面で大事を取られた可能性もあるのではないでしょうか。
その際は両陛下とご一緒にお出ましになることもあり、プレッシャーも大きいのだと思います。皇后になられる日も目前に迫っていらっしゃるので、慎重に対応されているのでしょう」
4月20日に行われる『春の園遊会』は、両陛下をはじめ皇族の方々も参加され、各界の功労者約2000人が集まる。
一昨年の秋には12年ぶりに一部参加され、その後も続けてお出ましになっていることで、欠席するわけにはいかない事情もあるのだろう。