美でいい思いをたくさんした人は、美に執着する
──ところで、長谷川さんはお顔が痩せたせいか、顔がくぼみ、シワっぽくなったような……。「エラ」や「パンパンの頬」は若いときに気になっても、直さないほうが年を取っても若々しく見えるのでしょうか?
高須「顔がまん丸な人でも、エラを直した人でも、年を取れば加齢現象でこめかみや頬の下は痩せてくぼむんです。でも、頬骨やエラはそのまま。だから顔がデコボコしてシワっぽくなったり、骨っぽく見えちゃうんだよね。とはいえ、若いときはまん丸の顔やエラは気になるしね~。もし老けてきた気がしたら、ヒアルロン酸などで対応するのがいいでしょうね」
──しかし、もともとモデルになれるくらいきれいな方でも整形を好むことって多いのでしょうか?
高須「きれいな人は美でいい思いをたくさんしてるからこそ、美に執着するからね。エリート校の上昇志向の強さ、とでも言いましょうか」
──なるほど!
高須「なので、美のセルフチェックがしっかりしているので、なにか足りなくなったら即、足すなど、メンテが細やかです。上手な庭師のように、いつもいいラインを保ってるんですね」
──そのように、コンスタントに整形をする場合、上手なバージョンアップ方法はあるのでしょうか?
高須「自分のベスト型の顔をしっかり記憶したり、画像を撮っておいたりして、常に顔のプラスマイナスを調整するといいですね。ご自分のベストフォトを持参し、“この顔に調整して!”って患者さん多いですよ。憧れの芸能人の写真を持ってくるのは、整形初心者の若い子です」
──自分の顔を調整……匠な職人のようですね! ところで、今も十分おきれいな長谷川さんですが、もし若返るならどこがポイントでしょうか?
高須「ズバリ頬です! ふっくらした頬は幸せそうに見えるし、二重とか高い鼻とかよりも、若さは頬ですね!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版) 。最新刊は『行ったり来たり僕の札束』(小学館)