まるで女子校のようなノリの『乙女寮』。撮影の合間などは、やっぱり女子トークに花が咲いている?
松本「どうだろう……。基本、中身のない会話です(笑)。優子さん役の八木優希さんが面白いことばかり言うから、みんなでそれを聞いて笑っていることが多いかも」
藤野「穂香ちゃんも毎回、面白いことを言ってくれるので、みんなが沈んでいるときとかは笑わせてくれますよね」
松本「あれ? そうでしたっけ(笑)?」
藤野「そうです(笑)」
寮の新入りとして、お互いをどう見ている?
松本「豊子と澄子は、ふたりにしかない絆(きずな)みたいなものがあると思います。中学を卒業して上京した同い年のふたりにしかわからないことが絶対にあると思っています」
藤野「そうですね。私、穂香ちゃんは日常から澄子だな、って思っているんです。悪い意味じゃなくてね(笑)。現場では私が澄子にツッコミきれないくらい自由にやってて、本当にすごいな、って」
松本「え? もしかして私やりすぎている!?」
藤野「いえ、全然、大丈夫(笑)。何にも縛られないで演技できているのは、本当にすごいな、って尊敬しています。でも、私も負けないようにライバル心を持って、突っ込んでいきたいと思います!」
松本「お手柔らかに(笑)」
サプライズ! な誕生日
現場では誕生日の人がいるとケーキをサプライズで出すという。松本は2月5日、藤野は2月2日が誕生日。同じ日にふたりはお祝いされた、そのときは……。
藤野「昼休みのあと、工場のシーンの撮影だったんですけど、ベルトコンベヤーの前の定位置に座っていたらケーキが流れてきて(笑)。なんだかいつもに比べて現場に人が多いな、と思ってはいたんですけどね」
松本「みんなそれを見て“ポカーン”としていたよね(笑)」
藤野「そうそう。面白かったのが、そのケーキに、ラジオの部品を組み込むようにろうそくを有村さんがさしていて(笑)」
松本「サプライズのやり方も、だんだんスタッフさんがうまくなってきているから、本当に驚かされます」
“方言合戦”で大パニック!?
みね子が向島電機の乙女寮で同室なのは、澄子と豊子のほかに、一緒に上京してきた幼なじみの時子(佐久間由衣)が茨城、幸子(小島藤子)が山形、優子(八木優希)が秋田……と出身地がバラバラ。
「実際に集団就職した方たちにお会いしてお話を聞いたところ、みなさんいろいろな地方から来ているので、最初はお互いの言葉がわからなかったそうです。それを脚本の岡田(惠和)さんが面白がって。
収録で1回、方言指導の先生にリアルな方言に直してもらったら、お茶の間どころかスタッフにもわからない状況に陥ってしまいまして(笑)。そこから少しマイルドにしています」(スタッフ)

<プロフィール>
まつもとほのか◎大阪府出身。’16年、ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』、映画『青空エール』などに出演。
ふじのりょうこ◎神奈川県出身。’15年、映画『ソロモンの偽証』で主演デビュー。その役名をそのまま芸名に。