歌手のアグネス・チャンさん

 更年期の40代後半に、血圧が上がりやすくなったという歌手のアグネス・チャンさん(67)。

「もともと高血圧家系なので、以前からさまざまな予防法を実践していました」(アグネスさん、以下同)

アラ50で血圧高めに!散歩、漢方などで対処

 そんな健康志向のアグネスさんでも、閉経後の50代は、姿勢が悪くなったり、身体が硬くなったり……。少しずつ体形や体調に変化が表れ、さらに前よりも疲れやすいことに悩んだそう。

「今までと同じ量の食事をとっていても、顔や下腹にお肉がつきやすくなってきたのです。『身体の代謝も落ちてきたなあ』と実感するようになりましたね」

50代のころの写真。それまで太ることがなかったため、体形の変化に驚いたという

ラーメンにお酢!生活習慣で血圧正常に

 そんなアグネスさんを50歳のときに病魔が襲う。乳がんを発症したのだ。治療の一環として女性ホルモンを抑える薬を飲むことになった。

「薬の影響から代謝が落ちて太りやすくなり、太ると再発しやすくなると医師に言われていたので、食事に気を配りました。また、太ると高血圧になるのではないかと、そちらも心配でしたね」

 時間のあるときは、できるだけ歩くようにしたり、エア縄跳びをして体重保持に努めた。香港で医師をしている姉のすすめで、漢方サプリもとっている。

「食事のとり方にも気を配り、例えば、ラーメンを食べるときは、塩分のとりすぎに気をつけて、スープを残します。

 また、食べる前にお酢を大さじ1ほどかけるように。このひと手間が脂肪の蓄積を防ぎ、血圧を上げないために大事だと知り、今も実践しています」

 睡眠の質が血圧に影響を与えるからと、カフェインを含むコーヒー、紅茶は15時以降は飲まずに、白湯や麦茶などで代替したり、就寝する2時間前にお風呂に入って身体を温め、基本7時間はしっかり眠るようにもしている。

 このような食事や生活習慣で血圧は、今も正常値をキープ中だ。

アグネス・チャン●歌手、エッセイスト、教育学博士。1955年香港生まれ。1972年『ひなげしの花』で日本歌手デビュー。1998年日本ユニセフ協会大使に就任。2018年旭日小綬章受章。現在は芸能活動のみならず、ユニセフアジア親善大使、日本対がん協会「ほほえみ大使」など文化人として活躍。
アグネス・チャン●歌手、エッセイスト、教育学博士。1955年香港生まれ。1972年『ひなげしの花』で日本歌手デビュー。1998年日本ユニセフ協会大使に就任。2018年旭日小綬章受章。現在は芸能活動のみならず、ユニセフアジア親善大使、日本対がん協会「ほほえみ大使」など文化人として活躍。

(取材・文/松澤ゆかり)