「自業自得、身から出た錆。逮捕されたのが嬉しくて、嬉しくて……」
と中学校時代の同級生は笑いながら吐き捨てたーー。
広島県警広島中央署は6日、同県広島市中区に住む輸入車販売会社『バルコム』社長・山坂哲大容疑者(38)を性的姿態撮影等処罰法違反未遂(撮影未遂)の疑いで現行犯逮捕した。
「同日の正午すぎ、同区にある商業施設のエスカレーターで、20代の被害者女性のスカート内に自身のスマホを差し入れ、下半身を撮影しようとした。女性がロングスカートを着用していたため、未遂に終わったが、目撃者が110番通報。駆けつけた警察官によって現行犯逮捕されました」(全国紙社会部記者)
盗撮未遂で逮捕、大麻所持で再逮捕された御曹司
翌7日、容疑者の父親である同社の山坂哲郎会長は、愛息子の代表取締役と、同社の傘下グループのすべての役職を解任。併せて、社員としても在籍させないことを発表した。
その翌日、元“3代目”に新たな容疑がかけられた。広島中央署は8日、山坂容疑者を大麻取締法違反(所持)の疑いで再逮捕したのだ。
「1回目に逮捕されたとき、容疑者の持ち物から乾燥大麻0.15グラムが発見されたんです」(同・社会部記者)
山坂容疑者は2件の取り調べに対して、「間違いありません」と容疑を素直に認めているという。
山坂容疑者の人物像については、9月15日配信の記事で、おとなしい性格で仕事もできると報じたが、冒頭の中学校時代の同級生は真っ向から全否定した……。
山坂哲郎会長と専業主婦の妻との間に生まれた哲大容疑者は、広島市内の山の中腹にあった大豪邸で育つ。地元の公立小学校を出ると、有名私立中・高一貫校へ進む。
「この地域の中ではトップに次ぐ学力レベルの学校でしたね。勉強は目立っていいほうでもなく、かといってできないほうでもなかった」(同級生、以下同)
運動はあまり得意ではなかったようで、
「おそらく名門・広島商業高校野球部で主将として活躍した父親の影響で、野球部に入っていました。でも、活躍したという話を聞いたことはない。たぶん補欠だったと思います」
中学時代はカーストのトップにいた“王様”
人柄については、
「当時、われわれ生徒の間には、カースト制度のようなものがあった。容疑者は実家が超金持ちですから、やはりカーストのトップに君臨していた。まるで王様のような存在で、みんなからチヤホヤされましたね」
常にマウントをとってくるようなところがあったようで、
「“オレはすごい”“うちの家はすごいんだぞ”が口癖。完全に他人を見下していて、同級生が彼をイジることは許されなかったですね。性格は明るいんだけど、言葉の端々にトゲがあって、横柄で、他人を傷つけるんです。だから、みんなも異様に気を遣って、いつも持ち上げるから、彼自身もいい気になっていた。かといって暴力を振るうほどの度胸はなくて……。とにかく嫌なやつですよ」(別の同級生)
エスカレーター式に上がれる高校には進学せずに、アメリカの高校へ留学した哲大容疑者。
「特に英語が得意というわけではなかったが、親は“(3代目として)箔をつけるため”と言っていたようです」(前出の同級生、以下同)
だが、この頃からすでに黒い噂も流れていたという。
「夏休みになると日本に戻ってきていたんですが、彼は帰省すると地元のアパレル店店長とよくつるんでいた。その店の事務所で大麻を吸っているらしいと。金も持っているし、やりそうだなと思っていました」
容疑者は大学在学中の20歳前後に結婚していたことも判明した。
「あのアパレル店の女性店員でした。授かり婚だったようですが、数年で離婚したと聞きました」
その後、山坂容疑者はバルコム傘下のグループ企業に就職し数年を経て本社勤務に。社長へのステップを順調に踏んできたかに思えるが……。
「6年ぐらい前、彼が専務だったときに、父親と仕事の方向性の違いでケンカして、会社を一度追われていますよ。それで無職になったら、いきなり民泊のオーナーをやり始めて。金持ちのやることは違いますね(笑)。でも、バルコムが中国に支店を出すタイミングで、すぐに本社へ復帰していました」
みんな、いまの年収を発表しあおうぜ
容疑者が社長に就任する直前、中学校の同級生数人が集まって食事をする機会があったようで、
「参加した友人によると、容疑者が“みんな、いまの年収を発表しあおうぜ”と言い出したみたいです。そうしたら、その場がシーンとして……誰かが“山坂、それはやめようよ”と諫めたようです。相変わらず、エラそうにする、ウザイ野郎だと思いましたね。そのくせ、バーに行っても、容疑者はいっさい奢ることなく、逆にほかの同級生に払わせると聞きましたね。金持ちのくせに、どケチなんですよ」(別の同級生、以下同)
盗撮未遂は保留処分になっているようだが、大麻では起訴される可能性が高いようだ。山坂容疑者は、この一件を機に心を入れ替えるべきかもしれない。