12月5日、芸能事務所『浅井企画』の公式サイトにおいて、お笑いコンビ『ANZEN漫才』のみやぞん(38)が、同事務所を年内で退所し、今後はフリーで活動することが発表された。コンビは来年3月末で解散し、相方のあらぽん(38)はピン芸人として事務所に残留することがわかった。
みやぞんといえば、日本テレビ系バラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』(以下、『イッテQ』)の出演をきっかけに人気芸人へと成長した。今後、同番組への出演はどうなるのかが気になるところだが、同局関係者は「現時点で今後について変更はありません」としている。
所属事務所を退所することで、番組に出演できなくなることは、業界ではままあることだが、みやぞんはそのまま出演を続行できるようだ。しかし、人気番組『イッテQ』の置かれた状況は「さほど良いとは言えない」と語るのはテレビ誌ライターだ。
「'07年からレギュラー放送している『イッテQ』ですが、全盛期は視聴率が20%を超えることも多々あった人気番組でした。しかし、このところは視聴率が6%台に落ち込み、低迷しています。
コロナ禍が終わり海外ロケも再開していますが、なかなか視聴率は戻っていません。準レギュラーのみやぞんさんの出演回も視聴率は芳しくありませんね」
視聴率の低下は『イッテQ』の立役者であるイモトアヤコ(37)が、妊娠・出産で身体を張ったロケに参加することができず、スタジオ出演が続いたことも一因だろう。最近では、イモトの海外ロケ企画も復活しつつあるが、それでも視聴率が以前のように回復する兆しは見えていない。
そんな中、ある人物の復帰を望む声が上がっている。
「元NEWSの手越祐也さん(36)の復活です。手越さんの海外ロケの回は、番組の中で特に人気を博していたのですが、手越さんが旧ジャニーズ事務所を退所する際、『イッテQ』からも卒業ということになりました。
卒業後も、手越さんの復活を望む声はずっと上がっていましたが、日テレによる、旧ジャニーズ事務所への忖度により、その声はずっと無視されていました」(前出、テレビ誌ライター談)
そんな手越自身は『イッテQ』への想いは強く、'23年3月の『マイナビニュース』のインタビューでは、
《『イッテQ』に僕がいたほうが『楽しい』『見たい』と言ってくれる視聴者がいるなら、僕は別の活動で十分マネタイズできているのでギャラ0円で出ます。番組に対して恩返ししたいという思いがあるので》
と発言し、当時は番組復帰に意欲的であった。
それから数か月後、『SMILE-UP.』社長の東山紀之(57)が10月の記者会見の中で、「(忖度は)必要ありません」と発言したことを受け、日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』に 元King & Prince・岸優太(現Number_i)の復帰が調整されていると報道された。
また、12月2日、日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2023』にはTOBEの『IMP.』はVTR出演。12月17日にはフジテレビ系『まつもtoなかい』に元KAT-TUNの赤西仁(39)が出演することが決まっており、続々と辞めジャニたちが地上波に出演している。
これまで旧ジャニーズ事務所に忖度していた日テレだったが、岸の復活で忖度がなくなっていく方向なのだとしたら、『イッテQ』で手越が復活するのことも実現可能だ。そんな風潮を受けてか手越復活を期待する声が、SNSを中心に上がっている。
《みやぞんいらんから、手越出せよ。》
《赤西くんテレビ出れたぜ。手越くんは?『イッテQ』復帰できないの?》
《僕の夢は手越くんが『イッテQ』でまた皆と楽しそうにしてるとこを見ること》
《独立するみやぞんが引き続き出演するなら、手越くんも出演できますよね⁉
番組降板からはや3年半、復帰ずっと待っています!》
このように、SNSでは手越の復活を望む声が見受けられる。実際のところ手越の復活はどうなのか、某番組制作関係者はこう話す。
「『イッテQ』にとっても、手越さんの復活はいい起爆剤になりますよ。何年も出演していなかった手越さんを劇的に番組に復活させれば話題性は抜群。御涙頂戴な展開でも、お得意のナレーションとテロップイジりでも、SNSで話題になることは必須。視聴率回復の一手になることは間違い無いでしょう」
彼の番組復活は、視聴率の挽回をはかりたい日テレにとっても、地上波復帰への足がけにしたい手越にとっても好手。ウィンウィンな関係となるだろう。待ち望んだ声を実現する環境はようやく整えられたようだ。
(取材・文/志村結衣)