ほぼ上裸の女性キャラクターのイラストパネルが銭湯の湯船に浸かっている写真がSNS上で話題になっている。これはいったいーー。
上裸キャラの正体は『アズールレーン』
「このイラストは中国が開発した人気ゲームアプリ『アズールレーン』のキャラクター『大鳳(たいほう)』です。このゲームでは『大和』や『エンタープライズ』といった史実の戦艦を美少女化。プレイヤーが指揮官として彼女たちを操作するゲームです」(ゲーム雑誌ライター、以下同)
宣伝を兼ねたコラボレーションにも積極的な『アズールレーン』。
「過去にも『カレーハウスCoCo壱番屋』や『ピザハット』とコラボして、ゲーム内のキャラクターグッズを販促品にするなど、いくつもキャンペーンを行ってきました。
そして今回、話題となった画像は銭湯とのコラボ企画。銭湯とのコラボは昨年に続き2回目で、今回は東京の『押上温泉 大黒湯』と大阪の『辰巳温泉』の2箇所で11月25日から12月25日まで行われる予定だそうです」
銭湯の湯船に露出度の高い女性キャラクターのパネルを浸からせたり、脱衣室に『アズールレーン』のキャラクターが描かれたタペストリーが飾られたり、店内でもキーホルダーやクリアファイルなどの限定グッズが販売されている。
このコラボにSNS上では、
《コラボは嬉しい! いい風呂でした!》
《グッズ目当てで来てしまった》
など、ファンから歓喜の声が挙がる一方、
《性的で恥ずかしいかも》
《目のやり場に困る……》
と、賛否両論のようだ。
巨乳のマンガキャラクター
「’19年にも日本赤十字社が献血を呼びかけるため、巨乳のマンガキャラクターを起用したところ“性的”と非難を集めました。
マンガやアニメ、ゲームのセクシーなキャラクターとコラボすることで炎上に繋がるケースは多々あります。今回の『アズールレーン』は銭湯という公共かつ、裸になる空間ですからね。センシティブになるのも頷けます」(全国紙記者、以下同)
賛否を呼んだコラボのようだが、当の銭湯側はどうみているのか。
『辰巳温泉』に取材を申し込んだところ、担当者が不在との回答。『押上温泉 大黒湯』にも問い合わせるも 「取材はお断りしています」とのことだった。
「現在の銭湯業界は、燃料費の高騰や設備の老朽化でどこも苦境に立たされています。厚生労働省の報告によれば、2017年から2021年にかけて1000以上も銭湯施設が閉店しているとの報告も出ています。銭湯側が『アズールレーン』の人気にあやかって積極的にコラボすることは否定することはできません。ただ、大人だけではなく、子どもも利用する場所なだけに複雑な親御さんも多いかと思います」
銭湯という憩いの場で、論争がなくなることを願うばかり。