2010年11月、早稲田大学でドラフト指名を待つ斎藤佑樹選手

 日本テレビ系の人気報道番組『news every.』の新キャスターに、元プロ野球選手の斎藤佑樹(35)が就任することが発表された。知名度は抜群の斎藤だが、キャスターとしての起用には疑問の声も上がっている。

プロではパッとしない実績

’11年2月、沖縄キャンプで投球練習する斎藤佑樹

「斎藤氏は、プロで良い成績を残したとは言い難い選手です。2010年に早稲田大からドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。初年度こそ防御率2.69とそこそこの結果を出しましたが、2013年からは怪我の影響もあって出場も激減しました。結局大活躍とはいかず、10年間で通算の登板は89試合。15勝しか挙げることができず、通算の防御率も4.34となっています」(スポーツライター)

 あまりパッとしない成績を残して引退した斎藤だけに、世間からの風当たりは厳しい。《本業で実績を残せていないから、説得力がなさそう》といった声も上がっている。また、同時に起用が発表された桐谷美玲も含めて、

《そもそもタレントとか元スポーツ選手をなぜニュース番組のキャスターにするのか》

《ニュース番組は本職のアナウンサーと専門家だけでいいよ》

 との意見も。

「一方で、斎藤の起用に期待する人もいるのは事実。斎藤は『大逆転家族!』という企画で取材も行う予定なのですが、このコーナーは『赤字で間際から復活した料理店』といったピンチからの逆転劇を紹介するコーナーです。プロ野球では活躍しきれなかった斎藤ですが、現在は『株式会社斎藤佑樹』という企業の代表取締役として活動中。さらに今回のキャスター就任も含めて、今まさに逆転劇の最中とも言えるかもしれません」(前出・スポーツライター)

CM出演や講演会などの活動も

すっかり「株式会社斎藤佑樹」社長の顔をのぞかせている(斎藤佑樹公式インスタグラムより)

 取締役だけでなく、CM出演や講演会など幅広い活動を行う斎藤。さらに、朝日新聞社・朝日放送テレビが運営するサイト「バーチャル高校野球」では、「フィールドディレクター」という肩書きで各地の高校を自ら取材。指導者へのインタビューなども行っており、

《斎藤の取材いいじゃん》

《斎藤、実際に取材してるのを見ると爽やかでとてもいい》

 といった好意的な声も上がっていた。

 また斎藤はカメラの腕前も一流で、昨年には写真展を開いたことも。同年に行われた甲子園のポスターにも、実は斎藤が撮影した写真が使用されている。番組では斎藤が自前の一眼を持って取材に出るということで、ここでも強みを発揮できるかもしれない。

 フジテレビの『すぽると!』では千鳥を「キャプテン」として起用したりと、各局個性的なキャスティングを繰り広げている模様。果たして斎藤はキャスターとして活躍できるのか、放送を楽しみに待ちたい。