映画『マンガ肉と僕』(2月13日全国順次公開)で主演を務める三浦貴大。引っ込み思案な大学生・ワタベが、3人の女性と出会うことで変わっていく8年間を描いている。
「18歳からひとり暮らしを始めたのですが、住んでいたアパートに自分と同じ大学に通っている友人が5人くらいいて。僕の家はみんなの集合場所になっていました」
三浦自身の大学生活を尋ねてみた。
「郊外のキャンパスだったので、大学時代は自宅の鍵をしめなかったんですね。そのうちに僕が出先から帰ってくると、玄関に誰かしら友人の靴が置いてあるようになって。呼んでないのに来ているんですよ(笑い)」
大学ではスポーツを専攻。ライフセーバーの資格を持つなどアクティブな印象だが、実はインドア派だ。
「漫画を読んだり、映画を見たり、ゲームをするのが好きですね。ちょっと前は小豆を煮てあんこを製造したり、クッキーを焼いたりもしていました」
お菓子作りのきっかけは、自分好みの味にできるから。“甘いもの”以外は、特にこだわりがないタイプ。
「僕、女の人に“どこか行きたい”と言われると、すごく困るんですよ。選択肢が居酒屋か焼き鳥屋くらいしかないので“どこかってなんだよ”と(笑い)」
今回、大学生から“アラサー”までを演じて、こんな思いを持った。
「今、僕は30歳なんですが、人付き合いがうまくなったり、責任感が出るというのは、周りからしたら“成長している風”に見えると思うんですね。だけどそれって、実はすごくつまらない大人になってしまったかもしれないと。
できることが増えるというのは、その一方で自分のやれることを狭めているような気がするんです。だからこそ、30代は面白くしていかないと!」
具体的に変えたいことを聞くと、それはまだ探し中だという。
「気持ちの上では、20代はわけもなく楽しんでいたけど、30代は自分で楽しむための努力をしていきたいと思いますね。結婚? それは当分、大丈夫!」
撮影/伊藤和幸