「多いときには年間で500“試合”くらいしました。大学生から下町のおじいちゃん、社長さん、芸能人と、“対戦相手”は幅広かったですね」 “試合”の際に披露するノリのいい宴会芸と、下品に振り切ったパフォーマンスで5年ほど前に人気を博した。
「『あやまんJAPAN』って、テレビに出る前から飲み会で勝手に盛り上げて楽しむっていう〝活動〟をしていたんです。それがきっかけでテレビに出るようになったんですが、それまで経験のないことばかりで楽しかったですね。今となっては本当にありがたいことだったなって感じます」
素人の彼女たちが急にテレビにひっぱりだこ。ただ、メンバー内で悩んでいた時期もあったとか。
「“試合”だけをしていたときは、“全員攻め”っていうのがポリシーだったんですが、テレビってそうはいかない。ひな壇とかできなかったので、自分たちのよさも出しきれないのもあったし。あのときは今のことも先のことも考えられなかったです」
そんな彼女は昨年7月に『あやまんJAPAN株式会社』を設立。現在は“代表取締役監督”なんだとか。
「もともとプライベートでやっていたことだけど、私たちは場を盛り上げたり、人を楽しませることが性に合っていると感じて、会社という“窓口”を作りました。今はホストクラブから“オリジナルのシャンパンコールを考えて”という依頼があったり、結婚式やイベントに呼ばれます。個人で舞台やグラビアに挑戦したりもしています」
今も“試合”に繰り出しているのか尋ねると、意外な返答が。
「仕事の“試合”はブチ上げますけど、プライベートではほぼやっていません。いま、婚活中なんで、昔みたいにハッチャケられないです(笑い)」
ブームが一段落した’13 年には、メンバーのファンタジスタさくらだがスチャダラパーのBOSEと結婚。さらに、妊娠による“戦力外通告”で脱退した。
「昔のメンバーって個々がしっかりしていたし、私がなんとなく真ん中にいたけど、引っ張っていたわけではなかったんです。さくらだって大きい存在だったから“マジか~”とは思ったけど、結婚するのも自由だし、止めることもしなかった。幸せになってよかったねって思います」
でも「本音は?」と聞くとこんな答えが。
「まぁ、今となっては“ふざけんなっ!”ですよ(笑い)。こっちは、今年で36歳にもなるのにぽいぽいしていますよ!」
絶賛婚活中だという監督は、こんな展望も教えてくれた。
「数々の“試合”でいい人も悪い人もいっぱい見てきてしまった。だから、変な意味で目が肥えてしまっているのと、人間不信になっているので、こじらせています。そこで考えていることがあるんです。今年は年末までブチ上げて仕事をして、来年くらいに海外へ遠征婚活に行こうと思っているんです(笑い)」
先日、元メンバーや一緒にCDを出したオリエンタルラジオの藤森慎吾と、同窓会のような席を持ったという。
「2~3年ぶりだったから懐かしかったです。当時を思い出したり、昔の映像を見てみたら面白くって。普通の生活をしている今になって、それをすごく実感します」
今後は景気回復の空気に乗り、再ブレイクを目指す。
「いま新メンバーを募集しています! 憧れの芸能人と一戦交えられるかもしれません! ミーハーな気持ちで来ていただいてかまいません! もともとあやまんの原動力って、ミーハーなところなので」