紅白初司会を務めた井ノ原快彦の評価がうなぎ上り中だ。ジャニーズを代表する司会者となった中居正広も、その司会ぶりに「アイツ、やっぱウメェな……」と嫉妬心を見せたという。
今回の紅白は、司会者の決定が例年より1か月以上遅れた。NHKはタモリを総合司会にすることを考えていたが、手違いから断られてしまったとも言われている。
「“目玉”がなくなってしまい、イノッチだけでは地味な感は否めません。そこで今年『のど自慢』の司会を務めて、あらためて評価されたSMAP案も急浮上。香取クンは冗談っぽく“紅白司会の依頼はSMAPに来ると思っていた”と話していましたから。最終的にイノッチに決まり、サプライズ感を見せるためにも急きょ黒柳徹子さんに白羽の矢が立ったワケです」(スポーツ紙記者)
NHKとしては冒険でもあったが、井ノ原はしっかり期待に応えてみせた。本番もさることながら、リハーサルの段階から司会者としての気遣いは際立っていた。
「リハ中に小林幸子さんの“メガ幸子”が機械トラブルで動かなくなってしまったんです。幸子さんは久々の紅白出場に再起をかけているので、失敗したくないとパニックに。それを察した井ノ原さんがすかさず“衣装の長さは何センチあるんですか?”“リハでトラブったほうが本番うまくいきますよ”などと話しかけて、場を和ませていました」(芸能プロ関係者)
インターネット上で“ラスボス”と称される彼女の復活の陰には、井ノ原の心配りがあったのだ。初出場の乃木坂46に対しても、緊張を解きほぐすようサポート。
「リハーサル2日目、乃木坂のメンバーのひとりが誕生日だったんです。それを知っていた井ノ原さんは、乃木坂の出番のときに“今日、誕生日なんだよね。おめでとう”とマイクを通してその子を祝福していました。まさか声をかけられるなんて思っていませんから、大喜びでしたよ」(レコード会社関係者)