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 4月23日からじつに9年ぶりのアリーナツアーになるという嵐のコンサートツアー『ARASHI “Japonism”show in ARENA』が始まる。

 転売防止のため、昨年末に行われた嵐の東京ドーム公演では試験的に顔認証が導入。受付で当選メールのQRコードを見せると、事前登録した写真が係員側の画面に表示され、顔認証は“目視”とアナログな手法だった。

 さすがに大ざっぱすぎるということで、今後はもっと精密な方法が用いられることが予想される。2月18日から始まる関ジャニ∞に所属する渋谷すばるの単独コンサートから、デジタルチケットと顔認証を導入。

 すでに顔認証システムを導入しているももいろクローバーZのライブで使用されたNECによるシステムは、高精度を誇る世界ナンバーワンの技術だという。渋谷や嵐のツアーでも、同じシステムが導入されることになれば、不正入場者も一掃されることだろう。

 ジャニーズの公演に詳しいフリーライターに新システムの詳細について聞いてみた。

「ほかのグループや今後のライブでの導入は未定とのことです。登録した顔写真は、登録した公演だけで使い、そのつど、破棄されるそう。会場での顔の確認方法は、まだ具体的に判明していないですが、スムーズに入場するためには写真のメークや髪型を当日の姿に近い形にしたほうがいいでしょう」

 いちばん気になるのは、もし急な用事や病気で参加できなくなった場合、代わりに知り合いなどが参加できるかどうかだが……。

「その点に関しては厳しく、代表者も同行者もファンクラブ会員でなければならず、事前の写真登録も必要なので、代理参加はできないそう。払い戻しもないので、体調管理は万全にしておかないといけません」

 かなり厳しいルールだが、転売組織の暗躍を阻止するためには仕方のないことなのだろう。デジタルチケットの情報が入っているスマホや携帯を忘れたらどうなる?

「QRコードを読み取ってチケットにする形なので、携帯端末は必須。一部のガラケーや、PHS、iPadなどのタブレット端末はサービス自体の利用ができません。

 自分の携帯電話で登録ができない場合、端末は本人のものではなく、家族に借りてもかまわないそう。代表者の携帯電話で登録すればOKなので、同行者にQRコードを表示してもらえれば入場できます」