ジャニーズも同様で、’89 年から’08 年まで最高3組にとどまっていたため、そのあおりを食ったのがKinKi Kids。ミリオンセラーを連発していた時期にも紅白の正式出場はない。
’99 年に応援ゲストとして『フラワー』の一部分を歌唱したときには、なぜ、この曲はこんなに短いのかと、混乱するお年寄りもいたという。
しかし、少年隊が初出場した’86 年、司会の加山雄三が曲名の『仮面舞踏会』を間違え “仮面ライダー!”と叫んだのが語り草になったように、華に加えて、何か“持ってる”感じのジャニーズ勢は演歌の人気が下降線をたどるなか、存在感を増していく。
視聴率回復の切り札として、’09 年からは4組、’12 年からは5組、そしてV6が初出場する今年は6組に、枠が拡大。中居正広や嵐の司会、SMAPのトリが当たり前になった今、アイドル、とりわけジャニーズは完全に紅白の主役といっていい。