新商品が次々と出てくるサンドイッチの中でも、誰もが1度は食べたことがある昔ながらのたまごサンド。シンプルな味だからこそ、各社の個性が表れる!? 池田さんはコンビニの味をどう評価するのか(持ち点は各店15点ずつそれを上記5項目のうち評価別に振り分けた)。
セブン-イレブン:ハイクオリティー
「パンは素材を感じさせる粗めの気泡、あっさりした甘さも。マヨネーズもちょうどよく、ふわっとした玉子の甘さが素材のよさを思わせますね。セブン-イレブンはカツサンドなどもハイクオリティーで、名店を巡って研究したあとを感じます」
ローソン:玉子の量が多い
「これでもか! ってくらい玉子が入っていますね……食べ方が難しいくらいです。そのおかげもあってか、口に近づけただけで風味がわかります(笑い)。ローソンは、玉子で勝負しているサンドイッチという感じがありますね」
ファミリーマート:クリーミーな食感
「パンの舌触りの際立ったなめらかさが印象的です。玉子の味はそこまで前面にこないので、マヨソースの酸味を強めてバランスをとってるなって感じがしますね。少しクリーミーな食感もファミリーマートの特徴だと思います」
サークルKサンクス:マヨネーズの味が強い
「まず見たときに、他社より玉子の色が薄いですね。食べてみるとマヨネーズの味が強いので、マヨネーズが好きな人にはオススメかな。酸味がきいているのですが、まろやかな甘みも感じられます。全体的には、あっさりした味です」
ミニストップ:技巧派サンドイッチ
「パンの口どけがとてもまろやかでいいです。キメこまやかで、食感がクニュッとしていて気持ちいい。マヨネーズの味はしっかりしていて、量は多め。僕からすると、"細かいワザがきいてるな"と感じさせるサンドイッチですね」
◆総評
「コンビニは気軽に利用できて、その日の気分で味を選べるのが楽しくていいですよね。各社、ストロングポイントが必ずどこかにある印象を受けました。ライバル合戦をして切磋琢磨しているんだと思います。私たちが厳しい目と愛情をもっと持てばさらに味も進化するでしょうね!」
パンラボ・池田浩明さん●ライター。東京近郊のパン屋さんを食べ歩き、パンラボブログを更新中。5月29日にムック『パンラボ特別編集「パンの雑誌」』(ガイドワークス刊)が発売に