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 夏休みに海外旅行へ出かけると、慣れ親しんだ土地とは全然違う食文化やサービス、ルールに驚いたり、日本で外国人旅行客のとんでもない振る舞いにイラッとしたりしたことはあるだろう。

 そこで日本人が驚く、世界のびっくり常識を教えてもらった。

【グアテマラ】写真撮影は命取り

 海外旅行では、その土地の思い出を残すために街並みや地元の人の写真を撮ることも多い。宗教上、女性を撮影することは禁忌であったり、無断で撮影されることを好まない民族もいたりするのでご注意を。

「中米・グアテマラの人々は、村ごとに違う色や模様の民族衣装を着ており、カラフルでとても魅力的。思わず写真に収めたくなるところですが、撮影する際は許可を取るほうが好ましい。若い人は応じてくれることもありますが、年配の方の多くは“写真に写ると魂を抜かれる”という迷信を信じていて、勝手に撮影をして怒鳴られている人がいました」(トラベルライター窪咲子さん)

 中米やアフリカでも、このような事例が。写真撮影にはひと声かけよう。

【フランス】店に入る時は客から「お邪魔します」

 フランスは多民族国家。不要な摩擦を避けるため、日ごろからこんな工夫が。

「フランスでお店に入るとき、客から挨拶をしなければ不審者扱いです。“自分は怪しい者(敵)ではない”という意思表示を挨拶やアイコンタクトで常に行う必要があるんです」(世界2周したイラストレーター水谷さるころさん)

 特に個人商店やおみやげ屋さんに黙って入ると、にらまれてしまうとか。

「入店と同時に“こんにちは”“こんばんは”と声をかければ、店員も返してくれます。日本のように“いらっしゃいませ”と挨拶する店員を、客の側が平然と無視する光景は、かなり失礼に見えるそうです(苦笑)」(水谷さん)

【中南米】親指を立てるGOODサインは侮辱!?

 親指を立てるGOODサインは、ヒッチハイクに使われたり、フェイスブックの“いいね”サインなどにも使われているけれど、なんと中南米では、このサインが侮辱の意味になってしまうそうだ。

「中南米やギリシャ、イタリアなどの国では、このGOODサインは中指を立てるジェスチャーと同等の意味になってしまいます。さらに、中東でこのサインをすれば“おまえの肛門に突っ込んでやる”という非常に下品な意味になります。レストランで料理の感想を尋ねられたときに、ついGOODサインを出さないよう気をつけましょう」(窪さん)