有村架純のひよっこ愛
「第1週の台本をいただいたときから、現場の士気は上がっていたんです。“やっぱり(脚本の)岡田さんはすごい!”という空気が流れていて。そのまま、撮影が終わるまでネガティブな雰囲気が一切なく、キャスト、スタッフみんなが同じ気持ちであり続けられたのがいちばん大きかったと思います。
岡田さんの描くキャラクターは、みんなのびのびしています。どのキャラも大事に描かれているから、どうでもいい役というのが一切ない。
それだけ大事に描かれているので、セリフ回しというか、句読点のつけ方が複雑な部分があって。間合いや、呼吸のひとつひとつにも意味を持たせてしまう部分も出てきたりするんです。だから監督と“ここは句読点をはずしてもいいですか?”など、そのつど相談しながら撮影に臨んだときもありました。
『ひよっこ』は4年間の物語でしたが、10年後、そしてもっと先のみね子は……、どんな生活をしているか想像できます。本当に普通の道というか(笑)、物語の流れのようにゆったりと、でもしっかりと。自分が思い描くように生きていくんだと思います。彼女らしい人生を過ごして、50年後とかに鈴子さん(宮本信子)みたいになれているといいですね」(有村架純)