人気の指標として使える<男性ファン>の存在
また、男性ファンがいると、メンバーが客席降りをした際も、その男性のみを構うので、近くにいる一帯の女性ファンがまとめて干される(相手をしてもらえない)こともある。
実際に、私自身、男性だからという理由だけで、ファンサ(ファンサービスの略で、推しからのレスポンスを指す語)を受けていると感じることは多々ある。これを逆手にとって、メンバーからファンサをもらうために、男性を<おとり>として、一緒に参戦する女性も少なくない。
メンバーは「女性ファンがどのくらい増えたか」のほかに、「同性である男性のファンが増えたか」も、自身が人気かどうかの指標にしている。
ジャニーズにおいては、Jr.の頃からすでにファンがいるため、「昔はファンなんていなかったのにね」は使えないのに対し「昔は男のファンなんていなかったのにね」は、人気の指標として使えるのだ。
AKB48を応援する女性も、G-DRAGONを応援する男性も、アイドルの<楽曲>ではなく、ファッションや思考、キャラクターなどの、いわば<ライフスタイル>の方をキッカケとして好きになっている印象がある。“真似したくなるか”が重要になっていたり、逆に、自身とはかけ離れた私服センスや容姿に惹かれたりすることがある。
Twitterにおいても、歌って踊る動画よりも、Sexy Zoneの菊池風磨氏がロケで好き放題する動画が男性間でもバズったように、今は楽曲以外でのパフォーマンス能力も重要であり、かつ、それがSNSの発達により、男女問わず、個人の視界に届きやすくなったことは大きい。
SNSという個人が個人の見解だけで発信できるツールを持たないジャニーズが、同性ファンを今後、どうやって獲得していくのかは見ものだ。
最後に。これから男性ファンはおそらく増加していくが、いちファンとして、いちアイドルが好きな気持ちは、女性の方と変わらないので、是非とも温かく見守っていただきたいと思う。
男性である私の目から見ても、北山宏光氏のシャカリキダンスは格好良くて、井上瑞稀氏の成長には涙が出て、森田美勇人氏はエロいのだ。
<プロフィール>
あくにゃん◎1995年生まれ。ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援が日々の生きがい。
日々のオタ活で感じたことを、独自の観点&独特な表現で言葉にするツイートも必見!
Twitter/ @akunyan621