キャスターになる前の小山慶一郎(2005年)

 サッカーW杯の喧騒にすっかりかき消された感のあるアイドルグループ、NEWSの小山慶一郎加藤シゲアキ手越祐也の“未成年者との飲酒報道”。

「関係者にとっては、サムライジャパンさまさまですよ。ネットニュースでも、ワイドショーでも、もはや取り上げられることもなく、完全に過去の話になっていますからね」

 と、情報番組デスク。

 W杯が始まるまでは視聴者の嫌悪感は高く、特にニュースキャスター・小山への不信感がテレビ局には届けられたという。

「番組のスタッフルームに抗議の電話がかかってくることもありましたし、視聴者センターにも多くのメールや抗議電話があったようですよ」

 そう明かすのはテレビ誌ライターだ。続けて、

未成年者と飲酒をしたということも問題ですが、視聴者が問題視するのはそこではなく、今の時代に一気飲みをあおる感覚、なんです。ニュースキャスターであれば、一気飲みをあおる風潮は唾棄すべきものでしょう。それを率先してやってしまったことに不信感をもたれているようです」

 早い時期での復帰が既成事実のように報じているメディアもあるが、

「NEWSの不祥事は、ひとくくりにはできないでしょう。加藤はすでに復帰しているし、手越も何ごともなかったかのようにサッカーW杯の仕事をこなしている。問題はやはり小山だと思いますよ」

 と、広告代理店関係者。

小山関連でテレビ局に届いている意見は、1週間で1500通くらいあるそうです。復帰について賛成対反対の比率は1対2ぐらいだと聞きました。W杯で意見の数が減っていくかとは思いますが、未成年者と飲酒をしたこと、それに一気飲みをあおったことを、クライアントがどう見るかでしょうね」

 テレビ誌ライター及び広告代理店関係者が一致して指摘する“一気飲みのあおり行為”。「ホストクラブでは当たり前のあおりですが、言ってみればパワハラですからね」(前出・広告代理店関係者)

 W杯で、日本熱が冷めるころ、果たして小山本人と所属事務所、番組の作り手側はどんな決断を下すのか。短期謹慎での復帰は、小山への長く続くバッシングを生むだけだろう。

<取材・文/薮入うらら>