“山P”こと山下智久の快進撃が止まらない。
主演映画『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が、9月3日時点で興行収入83億円を突破したことが明らかになったのだ。
「7月末に夏休み映画としてスタートしましたが、リピーターも多く客足が思った以上に伸びました。今回の大ヒットを受けて、更なる動員を期待できる秋興行にも力が入ります。製作のフジテレビも、“100億円をねらえる!”と、久々の明るい話題に鼻息が荒いそうです」(映画配給会社関係者)
思わぬ(?)大ヒットに浮かれる関係者をよそに、話題を持っていかれた感があるのが木村拓哉と二宮和也だ。共演映画『検察側の罪人』が公開2週目も興行収入ランキング1位を死守したが……。
「現時点で14億円を超えて面目は保ちましたが、ここから爆発的な動員は見込めない、と推測されています。希望も込めて、30億円が現実的な数字ではないでしょうか。木村さんは自身の最高作で、81億円を記録した『HERO』('07年公開)も抜かれてしまいました」(同・映画配給会社関係者)
さらに山Pは、ジャニーズの“頂”も視界にとらえている。V6・岡田准一の主演映画『永遠の0』だ。'13年に公開された同作は興行収入87億円を超える、ジャニーズタレントの主演映画としてトップの作品だ。
岡田は同作で『第38回日本アカデミー賞』において、最優秀主演男優賞を受賞。歴代の名優らに並ぶ、アカデミー賞俳優となった。
「つまりは山Pも十分賞をねらえる、ということ。キムタクも『検察側の罪人』で、岡田や二宮に続く、ジャニーズ3人目の栄冠をねらっているでしょう。もちろん作品の影響力、演技力が審査基準になりますが、単純に世間に与えたインパクトや話題性、数字が表す結果で考えると、軍配は山Pです」(映画制作会社スタッフ)
山Pと木村は“賞レース”でも争うことになりそうだ。
そんなジャニーズの内情はさておき、『コード・ブルー』で再評価された山Pには早くも続編のオファーが舞い込んでいるとも。
「昨年7月のドラマ『3rd season』の高視聴率を受けて、フジ局内では年1回のペースでシリーズ化したい考えもあるそうです。不振に悩まされていた“月9”枠を救ったわけですからね。山Pとしても、ジャニーズとしても申し分ない話なんですが、どうやら“こと”はスムーズには運ばないようで」(芸能プロ関係者)
『コード・ブルー』シリーズの主演は山Pではあるが、ほか新垣結衣や戸田恵梨香ら、自ら主演を張れるヒロインが顔をそろえている。
「確かに開始当時は、間違いなく人気絶頂にあった山Pのドラマでしたが、制作側もトップ女優に成長した彼女たちを2番手、3番手として扱えなくなっているのです。とくに数字を持つガッキーは引っ張りダコですからね。
劇中でも、明らかに彼女をメインに据える話が多くなるなど、実質は“W主演”のようなもの。つまり続編は、ガッキーらのスケジュールとご機嫌にかかっているのです」(前出・芸能プロ関係者)
映画『コード・ブルー』の製作クレジットには「フジテレビ」、J副社長の「ジェイ・ストーム」に並び、ガッキーが所属する「レプロエンタテインメント」の名前が記されているーー。