平成最後の大晦日に放送された『第69回NHK紅白歌合戦』。引退を発表していた安室奈美恵の出演が急きょ決まるなど話題に事欠かなかった前回に比べると、今回は“目玉がない”と囁かれていたが――。
ふたを開けてみれば、視聴率は41.5%と2年ぶりに40%の大台を超えた。
「2年連続で総合司会を務めた内村光良さんは、安定感のある仕切りで評判がよかったですね。紅組司会の広瀬すずさんは『欅(けやき)坂46』を『乃木坂46』と言い間違えてしまうなどのミスがいくつかありましたが、紅白という大舞台での初司会と思えば及第点だったと思いますよ」(テレビ誌ライター)
紅白6度目司会、櫻井翔の余裕
広瀬が初司会で健闘ぶりを見せられたのも、白組司会の櫻井翔の心遣いがあったからだという。
「リハのときから広瀬さんは緊張のためか、内村さんのセリフを飛ばして自分のセリフを言ってしまったり、アドリブのやりとりにタジタジになったりなど不安なところがチラホラ。そんな様子を感じとった櫻井クンは、広瀬さんにしきりに話しかけてリラックスさせていましたね」(スポーツ紙記者)
曲と曲との合間のセット替えの最中に、櫻井と広瀬はフリートークを楽しんでいた。
「櫻井クンが“そういえば、すずちゃんてさ”と話題を振ると、“そうなんですよ! 実は”なんて嬉しそうに答えていました。櫻井クンも“エー! そうなの!?”とオーバー気味のリアクションをして彼女の気持ちをほぐしていました。
櫻井クンは、自身がファンだという『Suchmos』のパフォーマンスが始まると縦揺れでノリノリになるなど、嵐での司会を含めて紅白司会6度目の先輩として余裕のある姿を見せていましたね」(同・スポーツ紙記者)
そんな櫻井のポジションを脅かしかねない存在も現れた。リハ中にこんなやりとりが。
「NHKの人気キャラ・チコちゃんが関ジャニ∞の村上信五さんに“今日は誰のサビがいちばんよかった?”と質問したんです。村上さんは『Perfume』や『King&Prince』の名前を出しつつ、“みなさん、素晴らしかったですよ”とそつなく答えると、“当たり障りのない答えね、さすが数年のうちに司会を狙っているだけあるわね~”とツッコまれていました」(前出・テレビ誌ライター)
チコちゃんの“何でいちばん盛り上がるところをサビっていうの?”という質問には、
「村上さんはとっさに“わさび”と答えて関ジャニのメンバーたちから“スベッてもリハやもんな~”とイジられていました。ですが、この答えがあながち間違いではないことがわかると櫻井クンは“村上クン、当たっていたから驚き”と感心。
すると、村上さんは“合ってたし、これは司会交代やな”とニンマリ。村上さんの紅白司会狙いはあながち冗談ではないのかも(笑)」(芸能レポーター)
奇跡のツーショットにも盛り上がった紅白。まずは、松任谷由実とサザンオールスターズの桑田佳祐。
「リハでは中継先から歌うということになっていたユーミン。内村さんも“ナマで見られないのは残念”と言っていたのですが、実はユーミンはNHKの別スタジオにいて、曲の途中からNHKホールに登場。この飛び入り参加はマスコミだけでなくほかの出演者も知らなかったようで、aikoさんは“生ユーミン”の登場に号泣するほど感動していました。
さらには大トリを務めた桑田さんとユーミンが『勝手にシンドバッド』を一緒に歌い、最後はユーミンから桑田さんへの熱烈なキス。平成最後の紅白にふさわしい歴史的なシーンでしたね」(同・芸能リポーター)
郷ひろみと松田聖子のツーショットにもザワついた。
「言わずと知れた“かつての恋人同士”のニアミスには湧きましたね。エンディングのリハ時は郷さんと松田さんの立ち位置が2人はさんで横並びだったのが、本番ではまさかの前後の並びに。これには冷や冷やしました(笑)」(同・芸能レポーター)
5年前に“紅白引退宣言”をした北島三郎が登場するなど、まさに“まつり”状態。平成の締めくくりにふさわしい紅白歌合戦となった。