「このたびは、私が起こしました事件でみなさまにご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」
6月7日、大麻取締法違反の罪で起訴された元KAT-TUNのメンバー田口淳之介被告が保釈された。勾留されていた東京湾岸署の前で謝罪の言葉を述べた後、その場に20秒近く土下座。多くの報道陣を驚かせた。
「田口被告は保釈保証金300万円を支払って保釈。彼とともに起訴された小嶺麗奈被告も、同じ日に同額の保釈保証金を払って保釈されました」(スポーツ紙記者)
田口被告が逮捕されたのは、5月22日のことだった。
「同棲していた小嶺被告と、都内のマンションで乾燥大麻数グラムを所持した容疑で逮捕されました。部屋の中には大麻を吸うための器具があったことや、彼が供述で“10年前から使用していた”と語ったことで、常習性の高さが明らかになりましたね」(同・スポーツ紙記者)
6月には撮影に入る予定だった
元トップアイドルの逮捕によって、地方でのイベントが中止になるなど仕事先も混乱に見舞われたが、またひとつ事件の余波が及んでいるところがあって……。
「実は、田口さんが主演を務める映画を撮影する予定があったんです。彼の相手となるヒロインはSKE48の須田亜香里さん。本来であれば、5月下旬に顔合わせをして、6月には撮影に入るはずでした。しかし、顔合わせの数日前に彼が逮捕されてしまったんです」(映画配給会社関係者)
主役が逮捕されたことで、現場は大混乱だという。
「予算集めもすんで、まさに製作に入ろうとしていた矢先の出来事でした。主演の話はもちろんご破算。今は、代役を誰にするのかを含めて、イチから構想を練り直しているみたいですよ」(同・映画配給会社関係者)
ヒロインも思わぬトラブルに巻き込まれてしまった。
「須田さんは、SKEのチームリーダーとしてグループの活動はもちろんですが、最近はバラエティー番組に出演するなど、ソロでの仕事も増えています。スケジュールの調整をするのは簡単なことではなかったはず。しかし、今は撮影が頓挫したことで、予定していたスケジュールがぽっかり空いてしまっている状態です。ただ、どうすればいいかも決められず、彼女も困ってしまっているみたいです」(同・映画配給会社関係者)
この映画は、2人にとって晴れ舞台になるはずだった。「田口さんは'02年に公開された『模倣犯』以来の映画出演でした。今回は初の主演になるはずでしたし、須田さんも大役を務めるとあって、気合十分だったことでしょう」(芸能プロ関係者)
今回の映画の件について、須田の所属事務所に問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
田口被告の土下座は、迷惑をかけたすべての人へ向けられていたのかもしれない。