ジャニーさんが晩年おもに携わっていたのは、未来のジャニーズを担う、ジャニーズJr.の仕事だ。昨年は事務所内で大きく編成が行われ、Jr.の立ち位置もハッキリとしていた。前出の芸能記者は言う。
「デビュー組を、制作一部から三部に組み分けたようです。制作一部に所属するのがTOKIO、KinKi Kids、NEWS、ジャニーズWEST、King & Prince。二部は少年隊、V6、関ジャニ∞、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2。そして三部が、中居正広、木村拓哉、嵐、山下智久、KAT-TUN、Sexy Zoneなど。
分類の基準は不明ですが、この3つ以外に『Jプロジェクト』と呼ばれるものがあり、そこをジャニーさんが管轄したと言われます。『Jプロジェクト』には。A.B.C-Z、ふぉ~ゆ~をはじめ、ジャニーズJr.らが所属しています」
ジャニーさんがいなくなったことで、彼らの存在感や扱いが小さくなってしまうのではということも懸念されるが、
「A.B.C-Zは、キスマイとともに『滝沢歌舞伎』に何度も出演し、タッキーの寵愛を受けてきたグループです。ふぉ~ゆ~は、同じくタッキーの舞台やステージに花を添えたりもした存在で、そもそも名付け親がタッキーでした。タッキーがジャニーさんの後継者に指名された時点で、その2組は今後もタッキーの力で活躍は続くのではないでしょうか」
一方で、さまざまな個性派が顔をそろえるジャニーズJr.には、「多少、影響があるかもしれないと」と言うのは、あるテレビ誌の記者。
「Snow Man、SixTONES、Travis Japanといった、キャリアのある“兄組”とも呼ばれるJr.グループは、タッキーがミュージックビデオやステージなどを直接プロデュースするなどしています。その下のティーンJr.たちの目利きに関しては、未知数だと思います。そして、ジャニーさんが好きそうな、ハーフの年少Jr.たちも、今後どのように扱われていくのか。その先が気になるところです」
現在、第2次黄金期と言われる活気に満ちたJr.たち。ジャニーさん亡きあと、そのバランスが崩れなければいいが……。今後、少しずつ変化がみられる可能性は高そうだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>