「こっち向いて~!」
9月下旬の午前10時過ぎ、嵐の相葉雅紀が姿を現すと、その場にいた女性たちから歓声があがった! ただ彼が立っていたのはコンサートのステージではない。千葉県山武市にあるこども園の園庭だ。
「この日は運動会だったのですが、サプライズで相葉さんが来たんです。園児や保護者はもちろん、ほとんどの先生たちも彼が来ることは知らなかったそうですよ。事務所のスタッフらしき人もいましたが、テレビカメラはなかったので、プライベートで来ていたのではないでしょうか」(運動会に参加した保護者)
仕事ではなく、なぜ千葉県まで足を運んだのだろうか。
100人以上が集まる中で……
「このあたりは、先月の台風15号で大きな被害を受けた地域です。電気や水道が使えない状態が1週間続き、園でも休園措置が取られました。相葉さんはそんな状況を気遣って、“被災地のみなさんを少しでも元気づけたいと思います”と励ましの言葉をかけてくれましたよ」(同・保護者)
相葉がいたのは1時間ほどだったが、子どもたちにはこんなうれしいサプライズが。
「トートバッグとミニタオル、図書カード、クレヨンをプレゼントしてくれました。クレヨンはいろいろな種類があったのですが、子どもたちに均等に配れなかったので園で使うことになったそう。配るときは最初から最後まで笑顔を絶やさなかったので、感心しましたね」(同・保護者)
今回はプライベートでの訪問だったようだが、どのような経緯があったのだろうか。
「運動会の2~3日前に、相葉さんの事務所の方から市役所に“被災地の人を元気づけたい”という電話があり、何か所かサプライズで訪問することになったんです。当日は、市役所の職員も同行しましたが、安全面の警備など細かいサポートにとどまり、基本的には彼に任せていましたよ」(山武市役所の関係者)
相葉はこども園に行った後、特別養護老人ホーム『青松苑』と身体障害者療護施設『光洋苑』を訪れた。同所を運営する社会福祉法人緑海会の理事長・若林良光さんは、当日のことをうれしそうに話す。
「相葉さんには施設にある大きめのホールに来ていただきました。利用者やそのご家族、職員など、100人以上は集まっていたと思います。最初に挨拶をした後に、利用者全員分の嵐のTシャツをプレゼントしてくれましたよ」
利用者の中には車椅子の人もいたため、彼らのために“カンゲキ”な気遣いも。
「当初、相葉さんにはステージの上で挨拶してもらう予定だったのですが、“みなさんと同じ目線で話したいので”と言って、下に降りてくれたんです。車椅子に乗った利用者にも、手を取ってしゃがんで話しかけていました。記念写真も撮ってもらったのですが、できるだけ全員と写れるように彼が会場をぐるぐる回っていましたよ」(若林さん)
相葉のサプライズ訪問で、被災者たちも元気をもらえたに違いない!