「ご指摘は事実に反するものでございます」
――9月中旬のお昼すぎのイベントに参加された方に対して、写真付きの学生証を提示したにも関わらず、受付のスタッフにクレジットカードも見せるよう言われたり、本人確認のために住所や生年月日を口頭で言うよう促されたという話を聞いております。事前に告知されていた身分証明書を提示したのに、なぜ本来必要のない本人確認までされたのでしょうか?
事務所によるとこの日、以下のような参加者がいたという。
「30代の男性にもかかわらず、提示された身分証は、住民票と明らかに齟齬のある、偽造した架空の大学の学生証でした。そのため、個別にスタッフが対応させていただき、ほかの身分証の提示を求めることはございました。
以上の経緯から、こちらで把握している事案につきましては、事前に告知している適正な身分証をご提示いただけなかったのでご本人様かどうかの確認をさせていただいた次第であり、“本来必要のない本人確認までされた…”といったご指摘は事実に反するものでございます」
――この日以外にも、参加者にグーグルアカウントを見せるよう促したり、身分証明書を本人の許可なく複数人のスタッフで確認のために見せ合ったという話も聞いていますが、事実ですか?
「一般的な話になりますが、ご入場の条件に満たない方に対するご本人様の確認に際しまして、間違いがないよう取り計らい、お客様に何とかご入場いただけるようにするためにも、個別の事案において、身分証の代替になるような本人しか知り得ない情報を確認させていただくこともございます。具体的には、クレジットカードやグーグルアカウント等による確認をご提案したこともございます。なお、こちらが指定した証明書を1点もお持ちでない場合、個別に対応させていただいております。
また、単独のスタッフの判断によりご入場の手続きに誤りが生じることのないよう、複数のスタッフで確認し合い、対応させていただいているため、確認作業の一部として、複数のスタッフにより身分証明書を確認させていただくこともございます」
――今後も本人確認のためにそうしたチェック体制は続けていかれるのでしょうか?
「『嵐を旅する展覧会』につきましては、全日程終了するまで同様の入場方法を採用する予定です。現在もチケットを悪用したトラブルが後を絶ちません。ご入場の際に身分証をご提示いただきますのは、ファンクラブ会員の皆様を様々なトラブルからお守りし、ご購入いただいたファンクラブ会員の皆様に安心してお楽しみいただくためでございます。
また、考え得る限りの身分証を事前にご案内してはおりますが、中にはどの身分証も保有していない方や当日ご持参をお忘れになる方もおられます。そのような場合、ルールだからとお断りするのではなく、できる限りご入場いただけるよう、対応に努めてまいりたいと考えており、その対応方法の一つとして、今回ご質問いただいたようなクレジットカードやグーグルアカウントを身分証の代替え案としてご提案いたしております。
事前にご案内しております身分証をお持ちいただいたお客様にそれ以上の個人情報をご提示いただくことはなく、弊社が“本来必要のない”本人確認などを行った事実はございません。また、99%以上のお客様がスムーズにご入場いただき、展覧会をお楽しみいただいていることを付け加えさせていただきます」
せっかくのイベントなのだから、みんなが気持ちよく楽しめるといいのだけれど……。